夜勤で体がボロボロになっていた頃、求人サイトで「週3・日勤のみ・時給2,200円」みたいな派遣の募集を見て、ほんの少し心が動いたことがあって。
でも次の瞬間「派遣って収入不安定だよね」「ボーナス出ないんでしょ」って不安がぶわっと押し寄せてきて、結局スクロールを閉じました。
あさこあの夜の迷いを、今ちゃんと言葉にしてみます。
先に結論から言っちゃうと、派遣看護師と正社員はどっちが上というものじゃなくて、今の自分のライフ状況でガラッと変わります。大きな分かれ目はこれです。
| こんな人 | 向くのは |
|---|---|
| 収入の安定と 手厚い保障がほしい | 正社員 |
| 時間と働き方の 自由がほしい | 派遣 |
でも実際はもっと細かい落とし穴があるので、そこも正直に書きます。
わたしはあさこといいます。
- 急性期の内科外科混合病棟で7年
- 3交代で月10〜12回の夜勤
- 6年目の冬に体が限界をむかえた
わたしはいま正社員ですが、2回目の転職の前に派遣で介護施設の日勤に入りました。転職を考えたときは派遣もかなり本気で調べたし、単発から復帰した同僚の話も聞いてきました。
その調べた範囲で、収入・福利厚生・自由度・キャリアの4つを比べていきますね。
派遣看護師と正社員はどっちがいい?まず違いを整理


そもそも派遣と正社員って何がどう違うのか、ここがあいまいなまま比べると迷子になります。先にざっくり整理しますね。
ひとつずつ見ていきますね。
雇用のしくみ:雇い主が違う


まず、雇い主の違いです。
| 正社員 | 派遣 |
|---|---|
| 病院や施設に 直接雇われる 期限のない契約 その職場の一員として ずっと働く前提 | 派遣会社に雇われ、 病院や施設に 派遣される 給料をくれるのは派遣会社 働く場所は派遣先 |
この「雇い主が誰か」の違いが、後で出てくる収入の安定や福利厚生の差につながってきます。ここだけ先に頭に入れておくと、このあとの比較が一気に分かりやすくなります。
ちなみに派遣にも種類があって、ずっと同じ派遣会社に雇われる常用型と、お仕事ごとに契約する登録型があります。看護師の派遣は登録型が多いです。
正社員はフルタイム、派遣は選べる


| 正社員 | 派遣 |
|---|---|
| 基本フルタイム 病棟なら夜勤込み 異動や委員会、 勉強会など業務以外の 役割もついてくる 職場にがっつり所属 | 「週3だけ」 「日勤のみ」 「この期間だけ」など かなり自由に選べる 委員会・勉強会・夜勤を 最初から外して契約できる |
わたしが夜勤でつぶれかけたとき、これがまぶしく見えました。
でも自由には必ず代償があって。次の収入の話で、そこを正直に書きます。
比べる軸は4つでいい


派遣か正社員かで迷うとき、見るべきポイントを絞ると決めやすいです。わたしが調べていて「結局この4つだな」と思ったのが、収入の安定・福利厚生・自由度・キャリアの4つでした。
この4つって、人によって優先順位がまるで違うんですよね。お金の安定が何より大事な人もいれば、今は時間の自由がほしい人もいる。
だからこそ「どっちが正解」じゃなくて「今の自分はどれを優先したいか」で決めるのが現実的だと思います。
- 収入の安定(毎月いくら・賞与は)
- 福利厚生(社会保険・有給・産休育休)
- 自由度(シフト・勤務地を選べるか)
- キャリア(経験の積み方・将来)
この4つを順番に、派遣と正社員でどう違うのかを見ていきます。気になる軸だけ拾い読みでも大丈夫ですよ。



どっちが上かではなく、今の自分にどっちが合うかで選んでください。
収入と福利厚生で比較:安定なら正社員、時給なら派遣


たぶん一番気になるお金と保障の話。ここは派遣ゴリ押しせず、正直に正社員の強さも書きます。
ひとつずつ見ていきますね。
時給だけ見ると派遣は高い


派遣看護師の時給は、地域や経験にもよりますがだいたい1,800〜2,300円くらいが相場で、フルタイムで働けば正社員の月収を上回ることも珍しくありません。
時給だけ切り取ると、派遣ってかなり魅力的に見えるんですよね。



わたしも最初、この時給の高さにクラッとしました。
なんで高いかというと、派遣はボーナスや退職金が基本的にない代わりに、その分が時給に上乗せされているからです。
だから「毎月の手取りが多い=トータルでお得」とは限らない。ここを混同すると判断を間違えます。
ボーナス・退職金は正社員の強み


正社員の一番の強みは、ボーナス・退職金・昇給があることです。
派遣は基本的にこの3つがないので、年単位・10年単位で見ると正社員のほうが生涯賃金は安定しやすいです。
長く同じところで働くほど、賞与と昇給と退職金の差は効いてきます。
あと、毎月の収入もちがいます。
| 正社員 | 派遣 |
|---|---|
| 収入が 毎月ほぼ一定 | 契約が切れたり、 お休みした月は その分減る 月によって収入がブレる |
住宅ローンを組みたいとか、安定した収入証明がほしい場面では、正社員のほうが断然有利。
わたしが派遣先に残らず正社員で病院に戻ったのは、収入よりも「病院で看護を続けたかった」からでした。ただ、収入の安定を一番に考える人は多いです。
福利厚生:派遣でも社会保険は入れる


「派遣って保険とかどうなるの?」という不安、よく聞きます。
| 派遣でも付く (一定の条件を満たせば) | 派遣だと受けられない ことが多い |
|---|---|
| 派遣会社の社会保険 雇用保険 有給休暇 | 住宅手当・家族手当 退職金制度 院内の福利厚生 (保育所や提携施設など) |
ここは誤解されがちなので、はっきり書いておきますね。
目に見える時給だけじゃなく、こういう見えない保障の差もふくめて比べるのが大事。
- 派遣でも社保・雇用保険・有給あり
- 派遣は賞与・退職金が付きにくい
- 産休育休の取得実績は会社差が大きい
お金と保障を表で並べると、安定を取るか毎月の自由度を取るかの選択だな、と見えてきます。
自由度とキャリアで比較:時間の自由なら派遣、積み上げなら正社員


お金以外の軸、自由度とキャリアです。ここも派遣のいい所と落とし穴を両方書きます。
ひとつずつ見ていきますね。
自由度は派遣が圧倒的


働き方の自由でいえば、派遣は正社員より圧倒的に融通がききます。勤務地・曜日・時間・働く期間を自分で選べて、人間関係がしんどければ契約満了で次へ移ることもできる。
職場の委員会や夜勤、人間関係の深いしがらみから距離を置けるのは、ほんとうに大きいです。
派遣ならではの使い方もできます。
- 子育てや介護で、この時期だけ短く働く
- 転職活動の合間につなぎで働く
わたしの同僚にも、ブランクからまず単発・派遣で感覚を取り戻して、慣れてから正社員に戻った人がいます。
派遣の落とし穴は孤立と教育の薄さ


ここは正直に書きます。派遣は自由なぶん、落とし穴もあります。
- 「外から来た人」になりがちで孤立しやすい
- 丁寧な教育やフォローは薄いことが多い
- 同じ派遣先は原則3年が上限
- 契約が切れれば次を探す・更新されない不安
自由と引き換えに、この不安定さを受け入れられるかが分かれ目です。
「即戦力として、決められた仕事を淡々とやる」のが向く人にはハマるけど、じっくり育ててほしい新人さんやブランクが長すぎる人には、正直しんどい場面もあります。
キャリアの積み上げは正社員が有利


長い目で見たキャリアでは、正社員のほうが積み上げやすいです。
| 正社員 | 派遣 |
|---|---|
| 役職に就く 専門・認定看護師に挑戦 特定の分野を深める 腰を据えて経験を重ねる | いろんな職場を 経験できる(横の広がり) 縦の積み上げは しにくい面がある |
ただ、派遣でいろんな現場を見て自分に合う分野を探してから正社員で深める、という使い方もできるので、一概にどっちが上とは言えないんですよね。
- 正社員は役職や専門性を積みやすい
- 派遣はいろんな現場を横に経験できる
- 派遣で探って正社員で深める手も
自由とキャリア、どっちを今ほしいか。ここでだいぶ自分の向きが見えてくるはずです。



派遣の自由さの裏に、「外から来た人」の孤立感もあるようです。
結局どっちが向く?ライフ状況別の選び方


ここまでの4軸をふまえて、ライフ状況ごとにどっちが向きやすいかを正直にまとめます。あくまで傾向なので、最後は自分の優先順位で決めてくださいね。
| 正社員が向きやすい人 | 派遣が向きやすい人 |
|---|---|
| 収入の安定が何より大事 一馬力・住宅ローン・ 毎月決まった額がほしい | 時間や働き方の自由を 今いちばん優先したい |
| 認定看護師・役職など 一つの職場でキャリアを 縦に積みたい | 子育てや介護で 「この時期だけ週3で」 「日勤のみで」と絞りたい |
| 新人さんや、ブランクが 長すぎて自信がない人 まず教育のある正社員 | 人間関係のしがらみに 疲れて距離を置きたい 副業やWライセンスと両立したい |
ブランクからの復帰で、いきなりフルタイム正社員はこわい…という人が、まず単発や派遣で勘を取り戻してから正社員に戻る、という使い方もすごく現実的です。
判断に迷ったら、収入の安定・福利厚生・自由度・キャリアの4つに、自分なりの順位をつけてみてください。
| 上位2つが | 向くのは |
|---|---|
| 安定と保障 | 正社員 |
| 自由と時間 | 派遣 |
意外とすっきり決まります。



どっちも捨てがたいなら、正社員で働きながら情報だけ集めておいて、ライフステージが変わったタイミングで派遣に切り替える、という二段構えもアリです。
ちなみに派遣や単発の求人って、一般の転職サイトだとあまり数が出てこないことがあります。
派遣・単発・スポットに強いのは別の専門サービスで、わたしが調べた中だと単発・派遣に強いMCナースネットみたいな、派遣をメインで扱っているところのほうが求人の幅が広かったです。
正社員寄りで探したい人は総合型の転職サイト、派遣を本気で検討したい人は派遣特化のサービス、と使い分けるのがいいと思います。



今の自分の優先順位さえ決まれば、答えは自然と出てきますよ。
派遣と正社員で迷ったときの探し方と注意点


最後に、実際に求人を探すときのコツと、つまずきやすい注意点を書いておきます。わたしの失敗もまぜます。
一番のおすすめは、派遣と正社員の両方の求人を実際に見比べてみることです。
| イメージだけで判断 | 条件を並べて見る |
|---|---|
| 「派遣は不安定」 「正社員はしんどい」 いつまでも決まらない | 時給・月収・条件を 並べて見ると 何を優先したいのかが 一気にはっきりする |
わたしも2回目の転職の前に派遣で日勤を経験してみて、「日勤なら続けられる」と確信できました。
| 探す場所 | 起きること |
|---|---|
| 正社員の転職に 強いサイト | 派遣案件があまり 出てこない |
| 派遣特化の サービス | 正社員寄りの相談は かみ合いにくい |
だから「派遣も視野に入れている」なら、派遣・単発も扱っているサービスに登録して、正社員と派遣の両方の選択肢を出してもらうのが効率的です。
| 1回目の転職 | 2回目の転職 |
|---|---|
| エージェント1社だけに 頼って、夜勤回数の 確認も怠って失敗 | 複数のサービスに登録 希望を文章で渡して 合わない求人は断ってもらい ぐっと楽になった |



派遣か正社員かで迷っている段階なら、最初から両方の求人を持っているサービスに相談したほうが、比べながら決められて後悔しにくいです。
派遣・単発の幅広い求人を見たいならMCナースネットの評判・口コミを、正社員も含めて総合的に見たいなら看護師転職サイトのランキングをのぞいてみてください。
派遣の収入面がまだ不安、という人は、派遣看護師の給料の内訳やボーナスの考え方をまとめた派遣看護師の給料も読んでおくと、判断材料が増えると思います。
派遣そのもののしくみをもっと知りたい人は派遣看護師のしくみもどうぞ。焦らず、自分のペースで決めて大丈夫ですよ。



両方の求人を並べて見ると、自分がどっち派かハッキリします。
派遣か正社員かを決めきれないなら、両方を同じ担当に相談できる会社が楽です。わたしはMCナースネットで派遣から入り、同じ担当の紹介で正社員の外来に移りました。
\派遣も常勤も、同じ担当に相談できる/
登録無料・紹介は断れます
よくある質問


- 派遣看護師と正社員、結局どっちが収入は多いですか?
-
毎月の手取りだけ見れば、時給1,800〜2,300円ほどの派遣がフルタイムで正社員を上回ることもあります。
でも正社員にはボーナス・退職金・昇給があるので、生涯賃金で見ると正社員のほうが安定しやすいです。
毎月の多さで選ぶか、長い目での安定で選ぶかの違いだと思ってください。
- 派遣看護師はボーナスや退職金が本当にないんですか?
-
原則として、登録型の派遣にはボーナスも退職金もないのが基本です。その分が時給に上乗せされている形なんですね。
ただ常用型派遣など一部の働き方では賞与が出るケースもあるので、契約前に派遣会社へ必ず確認してください。「時給が高い=丸ごとお得」ではない点に注意です。
- 派遣でも社会保険や有給は付きますか?
-
一定の勤務条件を満たせば、派遣でも派遣会社の社会保険・雇用保険に加入でき、有給休暇も付きます。ここは正社員と大きく変わりません。
ただ住宅手当や家族手当、退職金制度といった正社員向けの福利厚生は付かないことが多いので、そこは差として理解しておくといいです。
- 子育て中ですが派遣と正社員どっちが向きますか?
-
「この時期だけ週3・日勤のみで働きたい」のように働き方を絞りたいなら、融通のきく派遣が向きやすいです。
逆に保育所付きや時短勤務など院内の福利厚生をしっかり使いたいなら正社員のほうが手厚いことも。
お子さんの年齢や家庭の状況で変わるので、両方の求人を見比べて決めるのがおすすめです。
- ブランクがあるけど派遣から始めても大丈夫ですか?
-
大丈夫です。むしろブランク復帰では、まず単発や派遣で勘を取り戻してから正社員に戻る人もけっこういます。
短い期間から始められるので、いきなりフルタイムがこわい人には現実的な選択肢です。
ただ派遣は教育が薄めなので、不安が大きいなら教育体制のある職場を選ぶか、フォローのある派遣会社を選ぶと安心ですよ。
- 派遣看護師のデメリットは何ですか?
-
ボーナス・退職金・昇給が基本ないこと、契約が切れる不安があること、同じ派遣先で働ける期間に上限(原則3年)があることですね。
あと派遣先では「外から来た人」になりやすく、孤立を感じたり教育が薄かったりもします。自由と引き換えにこの不安定さを受け入れられるかが、向き不向きの分かれ目です。
- 正社員から派遣に変えて後悔しませんか?
-
後悔するかは優先順位しだいです。時間の自由が手に入る一方、収入の安定や手厚い保障は手放すことになります。
住宅ローンを控えている、毎月決まった収入がないと不安、という人は後悔しやすいかも。逆に今は自由が何より大事という人にはハマります。
一度派遣を経験してから正社員に戻る道も残っているので、試してみる価値はあります。
- 派遣の求人は普通の転職サイトで探せますか?
-
総合型の転職サイトでも一部は出ますが、派遣・単発・スポットの求人は数が限られることが多いです。
派遣を本気で検討するなら、派遣に強い専門サービスのほうが求人の幅が広くて条件も比べやすいです。
正社員と派遣の両方を視野に入れているなら、両方扱っているサービスに登録して見比べるのが効率的ですよ。
- 派遣と正社員、掛け持ちはできますか?
-
正社員で働きながら、休みの日に単発バイトで収入を足す、という掛け持ちをしている人はいます。
ただ勤務先が副業を認めているかの確認が必須で、就業規則で禁止されている職場もあります。
体力的な無理や確定申告の手間もかかるので、始める前にルールと自分のキャパをよく確認してくださいね。
- 迷って決められないときはどうすればいいですか?
-
収入の安定・福利厚生・自由度・キャリアの4つに、自分なりの順位をつけてみてください。
上位2つが安定と保障なら正社員、自由と時間なら派遣、と意外とすっきり決まります。それでも迷うなら、両方の求人を実際に並べて見比べるのが一番です。
具体的な条件を見ると、自分の本音に気づけますよ。
まとめ


派遣看護師と正社員はどっちが上、というものじゃなくて、今の自分のライフ状況でどっちが合うかが変わります。
| こんな人 | 向くのは |
|---|---|
| 収入の安定・ボーナス・退職金・ 手厚い福利厚生・ キャリアの積み上げを取りたい | 正社員 |
| 週3や日勤のみなど働き方の自由 しがらみからの距離 ブランク復帰のつなぎにしたい | 派遣 |
派遣はボーナスや退職金が基本なくて契約に上限もある一方、社会保険や有給はちゃんと付く、という両面を知ったうえで選んでほしいです。
迷ったら、次の4つに自分なりの順位をつけて、上位2つで決めるのがおすすめです。
- 収入の安定
- 福利厚生
- 自由度
- キャリア
それでも決めきれないときは、派遣と正社員の両方の求人を実際に並べて見比べてみてください。
具体的な条件を見ると、自分がほんとうは何を優先したいのかにちゃんと気づけます。
派遣も視野に入れているなら、派遣・単発に強いサービスに登録して両方の選択肢を出してもらうと、比べながら後悔なく決められますよ。
体やお金を守れるのは自分だけなので、しんどくなる前に、できる準備から始めてみてくださいね。









