休憩が1人、雑談に入れない。それだけなら、あなたの落ち度だと決めなくて大丈夫です。でも、申し送りや質問に返事が返ってこないなら、それは気持ちの話ではなく安全の話なので、今週のうちに動いていいです。
休憩室のドアの前で足が止まった日や、ナースステーションで自分以外のごはんの話がまとまっていた日。いじめられているわけじゃないから、だれにも言えない。そんな帰り道かもしれません。
わたしは3交代の急性期病棟に7年いましたが、職場での孤立を、孤立した側の話としては書けません。書けるのは、師長に言いたいことを言えなかった話だけです。
なので、知恵袋などの相談を11件読んで、孤立を2つに分けました。この記事には、分け方、明日の勤務で確保する会話、記録、相談先、離れる線を置いていきます。
\最初にこの記事の結論/
看護師の職場の孤立は2種類。仕事が止まるか止まらないか
孤立は「仕事が止まる孤立」と「仕事は回っている孤立」に分けて考えます。つらさはどちらも本物ですが、急ぐ度合いと動く先がまったく違うからです。
順番に見ていきます。
仕事が止まる孤立
申し送りに返事がない、質問を流される、ダブルチェックや応援を頼めない。これは気持ちの問題ではなく、患者さんの安全にかかわる状態です。仲がいいかどうかとは切り離して、すぐに扱ってください。
中途で入って1年。特定の年上の看護師に報告も相談もほぼ無視され、申し送りをしても聞いているのか分からない。上司は何も言ってくれない。(知恵袋の相談の要旨)
日本看護協会の看護職の倫理綱領には、自分の力を超える看護が求められるときの動き方が書かれています。
- 支援や指導を自分から得る
- 業務の変更を求める
- 安全で質の高い看護に努める
聞くこと・頼むことは看護師の仕事のうちだ、とわたしは読みました。それが通らない状態は、あなた1人の人づきあいの話ではありません。
わたしは病棟6年目の冬、深夜勤で輸液の準備をしていて意識が遠のき、薬液のラベルの文字が一瞬読めなくなりました。先輩に「大丈夫?」と声をかけられて我に返り、先輩のダブルチェックがあったので実害は出ていません。休憩で話がはずむかどうかとは別のところで、業務の一声と確認が働いていた夜でした。
仕事は回っている孤立
休憩が1人、雑談に入れない、ごはんに呼ばれない。でも、聞けば答えは返ってくるし、申し送りも確認も回っている。この形なら、急いで何かを決めなくて大丈夫です。
クリニックで働く22歳。ほかの看護師は40代後半から60歳をこえていて、孫や土地の話に入れない。意地悪をする人は1人もいないのに、患者さんがいない時間が苦痛。(知恵袋の相談の要旨)
読んだ相談には、「意地悪をする人は1人もいない」「みんないい子」と、先に相手をかばう一文を書く人がいました。だれも悪くないからこそ、「じゃあ自分が悪いのか」に向かってしまうんだと思います。
あさこ攻撃されていないのにつらい、というのは甘えではなく、この形の孤立のいちばんしんどいところだと思います。
ただ、聞きにくさが積もって確認を1つ飛ばしそうになったら、そこからは上の「仕事が止まる孤立」です。境目は、休憩ではなく業務の会話に置いてください。
相談11件を分けた結果
知恵袋と看護師向けの相談アプリで、本人が職場で孤立している、輪に入れないと書いている相談を11件読みました。2020年から2026年の投稿で、知恵袋が10件、相談アプリが1件です。仕事への支障が書かれていたのは11件中3件でした。
| 分けたもの | 件数 | 中身の例 |
|---|---|---|
| 仕事への支障が書かれている | 3件 | 申し送りや質問を無視される |
| 支障は書かれていない | 7件 | 休憩が1人、雑談に入れない |
| どちらとも読み取れない | 1件 | 1人から無視、中身は不明 |
7件のほうは、支障がないと本人が書いていたわけではなく、書かれていなかっただけです。なので、次の質問で自分でたしかめてみてください。
ほかに数えたものも置いておきます。1つの相談がいくつかに入るので、合計は11になりません。
- 入って1年以内が6件
- 年齢や性別や出身の違いが4件
- 特定の1人から始まったが3件
支障が書かれていた3件のうち2件は、特定の1人が始まりでした。逆に、支障が書かれていない7件に、だれか1人を名指しした相談は1件もありません。
自分はどちらか、5つの質問
直近の3勤務を思い出して、次の5つに答えてみてください。3交代の病棟にいた目で「これが切れたら危ない」と思うものを並べた、わたしの目安です(公的な基準ではありません)。
- 申し送りに反応が返ってくる
- 業務の質問に答えが返ってくる
- ダブルチェックを頼める人がいる
- 手が足りないとき応援を呼べる
- 自分あての連絡がもれずに届く
| 答え | いまの状態 |
|---|---|
| 5つとも「はい」 | 仕事は回っている孤立 |
| 「いいえ」が1つ以上 | 仕事が止まる孤立 |
5つとも「はい」なら、つらいのは休憩と雑談の時間で、業務ではないと分けられます。「いいえ」が1つでもあるなら、がまんの量で埋めないでください。
「いいえ」が、入ったばかりで教えてもらえないことから来ているなら、話が少し違います。そのときは、看護師が中途で放置されたときの聞く順番をまとめた記事のほうが合うと思います。
自分のせい?相談11件で多かったのは性格より入った時期
相談11件を読むかぎり、孤立のきっかけとして多く書かれていたのは本人の性格ではなく、入った時期と、まわりとの違いでした。11件のうち6件は入って1年以内で、4件は年齢や性別や出身校がまわりと違う人です。
30代の2年目で、先輩はみんな年下。あいさつも、丸投げにしない質問も、お礼もしている。それでも同期だけが休憩中に先輩と世間話をしていて、自分には話しかけてもらえない。(知恵袋の相談の要旨)
この人は、よく言われる「明るくあいさつ」「教わる姿勢」をもう全部やっています。それでも入れないのは、努力の量ではなく、輪がすでにでき上がっているからだとわたしは読みました。転職して1年半の人が、離職率の低い病院でなじめないと書いていたのも、近い話かもしれません。



人が辞めない職場はいい職場のはずなのに、あとから入る人には壁になることもあるのかも、と読んでいて思いました。
ちなみに、「派閥」を理由に挙げた人は11件のなかに1人もいませんでした。あなたに直すところが1つもない、とまでは言えません。でも、原因さがしを自分の性格から始める必要はないと思います。
輪の外にいるだけでなく、自分のことを言われているのが聞こえてくるなら、それは孤立とは別の対処がいります。その場合は看護師の悪口が聞こえる職場での距離の取り方を先に読んでみてください。
明日の勤務で確保する会話は4つだけ
全員と仲よくなる必要はなく、業務に必要な4つの会話だけを確保します。雑談は取りにいかなくて大丈夫です。
順番に見ていきます。
4つの会話と言い方
確保するのは、申し送りを送る、確認の質問をする、ダブルチェックを頼む、応援を頼む、の4つです。どれも、相手との仲に関係なく成り立つ短い文にしておきます。
| 場面 | そのまま言う一文 |
|---|---|
| 申し送りを送る | 変わった点は2つです。1つ目は…。以上です。記録にも書いています |
| 確認の質問 | 1点だけ確認させてください。〇〇は〇時で合っていますか |
| ダブルチェック | 〇〇のダブルチェックをお願いします。いま1分もらえますか |
| 応援を頼む | 〇時の体位変換を2人でやりたいです。5分だけ手を貸してください |
準夜でも深夜でも、言う文は同じです。人が少ない勤務帯ほど頼める相手が限られるので、勤務の最初にリーダーへ「今日、確認をお願いするのはだれがいいですか」と聞いておくと、あとで困りにくくなります。
言い方をやわらかくしようとして、前置きを長くしなくて大丈夫です。業務の文は、短いほうが相手も答えやすいからです。
返事がなくても成り立つ形
返事がもらえないことがあるなら、返事にたよらない形に文を変えます。コツは3つです。
- はい、いいえで答えられる
- 数字と時刻を入れる
- 自分の居場所を言っておく
「どうすればいいですか」は、相手がだまると止まってしまいます。「〇〇は〇時で合っていますか」なら、うなずくだけでも答えになります。申し送りの最後に「〇時まではステーションにいます」と足しておくと、あとから聞かれなかったと言われにくいです。



返事がないまま自分の判断で進めていいのは、物の場所のような軽いことだけです。
薬や指示にかかわることは、返事がないからといって1人で進めないでください。確認が取れないときは、待たずにすぐ別の人かリーダーへ回すのが、あなたと患者さんの両方を守ります。時間が決まっている薬や急ぐ処置ほど、返事を待って止まるのではなく、早く相手を変えます。
返事がないときの3手
無視されたとき、その場でやることは3つに決めておきます。
- 名前を呼んで同じ文をもう一度
- 別の人かリーダーに回す
- その日のうちに書いておく
読んだ相談のなかに、「無視するのをやめてもらえますかと言い返したら、もっとひどくなりますか」と聞いている人がいました。わたしなら、気持ちの文ではなく、業務の文をもう一度だけくり返します。「〇〇さん、〇号室の件、1点だけ確認させてください」と、名前をつけて言い直す形です。
それでも返ってこなければ、深追いしません。相手を変えるのではなく、確認の相手を変えるほうが早いからです。
回す先は、場面ごとに決めておくと迷いません。
| 場面 | 返事がないとき |
|---|---|
| 申し送りを送る | 伝わったか不明とリーダーに言う |
| 確認の質問 | 指示と記録を見て、リーダーに聞く |
| ダブルチェック | 別の人に頼む。いなければリーダーへ |
| 応援を頼む | だれに頼めばいいかリーダーに聞く |
リーダーに回すときは、「〇〇さんに聞いたのですが、確認が取れませんでした」と事実だけを添えます。告げ口のように感じるかもしれませんが、だれに何を確かめたかを伝えるのは、ふつうの業務連絡です。
回すときに外さないことが3つあります。
- 届いたか不明なら言って帰る
- ダブルチェックを1人で済まさない
- リーダーが相手なら責任者へ
記録に書いてあっても、口で伝わったかどうかは別の話です。勤務の責任者が師長か主任か、夜なら夜勤の管理者かは病院で違うので、先にたしかめておくと安心です。
休憩と雑談は取りにいかない
休憩は休む時間なので、輪に入ることを目標にしなくていいと思います。入るときと出るときにあいさつを1回ずつ、それで十分です。
転職して2日目。食堂で食べたあと、案内された休憩室で待っていてもだれも来ない。ほんとうはたくさん話したい。(知恵袋の相談の要旨)
この相談には、感染対策で休憩室の人数をしぼっていて、みんな散って休んでいるだけかもしれない、という回答がついていました。1人でいる理由が、あなたではなく職場の決まりにあることもあります。
休憩のときにできるのは、この3つくらいです。
- 休憩の場所を1回だけ聞く
- 1人が休まるなら場所を移る
- 休憩時間そのものを確かめる
入って日が浅いなら、「みなさん休憩はどこで取っていますか」と聞いてみる価値はあります。休憩の過ごし方で評価が決まる職場なら、見るべきなのはあなたではなく職場のほうです。
休憩に入れてもらえない、そもそも休憩の時間が取れていないなら、それは輪の話ではなく働かせ方の話になります。線引きは看護師が休憩を取れないときの記事にまとめました。
記録の残し方と、師長へ事実を3行で渡す方法
業務の会話が返ってこないなら、その日のうちに書いて、たまったら師長に渡します。気持ちではなく、業務の事実を渡すのがコツです。
順番に見ていきます。
書くのは業務の事実だけ
書くのは、業務の会話が返ってこなかった場面だけです。休憩に呼ばれなかったことは、つらくてもここには入れません。
- 日付と勤務帯
- 何の業務の場面か
- 自分が言った文と相手の反応
- そのあと、だれに確認したか
書き方の違いを並べます。
| こう書かない | こう書く |
|---|---|
| 無視された | 〇号室の点滴の件を聞いたが返事なし。リーダーに確認した |
| たぶん嫌われている | (想像は書かない) |
| 患者さんの名前・病状 | 部屋番号と業務の種類 |
書くのは業務の事実だけにすると、読んだ人に伝わります。3回分たまったら、師長に渡す材料として足ります。3回というのは決まりではなく、1回だとたまたまと言われやすい、というわたしの見立てです。
薬や処置の確認が取れなかった場面は、3回を待たずに、その日のうちにリーダーか師長へ伝えてください。確認がおくれて患者さんに影響が出そうになったときは、自分のメモとは別に、病院の決まりどおりヒヤリハットとして報告します。
師長には事実を3行で
師長に話すときは、「孤立していてつらいです」から始めないほうが通りやすいです。いつ、どの業務で、患者さんに何が起こりうるかの3行にします。
そのまま言うならこうです。「業務のことで5分ください。今月、申し送りや確認の返事がもらえなかったことが3回ありました。確認がおくれるのが怖いので、確認をお願いする相手を決めてもらえませんか」。
頼むのは、相手を注意してほしい、ではなく、確認の相手を決めてほしい、です。人を注意する話より、段取りを1つ決める話のほうが、師長も返事をしやすいと思います。



6年目の秋の面談で、わたしの口から出たのは「夜勤を減らしてほしい」ではなく「来年度も病棟で頑張ります」でした。
帰りに買ったアイスを、駐車場に止めた車の中で泣きながら食べました。言うつもりだったことが、その場で別のことばに変わってしまった、というのがわたしの失敗です。口で言えそうにないなら、3行を書いた紙を読むだけにしてください。
病院の中と外の窓口
師長が動かないときは、看護部、それから病院のハラスメント相談窓口へ進みます。
| 順番 | 相談する先 | 進むとき |
|---|---|---|
| 1 | 師長 | まず事実を3行で |
| 2 | 看護部 | 師長が動かない |
| 3 | 院内のハラスメント窓口 | 看護部でも変わらない |
| 4 | 総合労働相談コーナー | 院内で止まってしまう |
厚生労働省のサイトあかるい職場応援団では、ハラスメントを防ぐために事業主が取るべき措置として、相談窓口の設置が挙げられています。窓口がどこか分からなければ、事務か人事に聞いて大丈夫です。
同じサイトのパワーハラスメントの説明には、「人間関係からの切り離し」という型が載っています。例はこうです。
- 特定の人を仕事から外す
- 無視する
- 仲間はずれにする
ただ、パワーハラスメントは、次の3つを全部満たすもの、と説明されています。
- 優越的な関係が背景にある
- 業務上必要で相当な範囲をこえる
- 働く環境が害される
あなたの状況が当てはまるかどうかは、わたしには決められません。個別の事情で判断が変わることもある、と同じページに書かれているので、迷うなら窓口で聞いてください。
病院の外では、厚生労働省の総合労働相談コーナーが、いじめや嫌がらせをふくむ職場のトラブルを聞いてくれます。
- 面談か電話で相談できる
- 予約はいらず無料
- 土日と祝日は閉まっている
記録をどこまで残せば外の窓口や弁護士に持っていけるのかは、看護師のいじめを訴えるときの証拠と相談先の順番として、別の記事に書きました。
いつまで耐えるか。わたしが引く離れる線は月日より返事
続けるか離れるかは、何か月たったかではなく、業務の会話が返るかと、渡した事実に職場が動いたかで見ます。公的な線はないので、ここから先はわたし個人の引き方です。
順番に見ていきます。
もう少し見ていい状態
次のどれかがあるなら、まだ急いで決めなくていいと思います。
- 業務の会話は返ってくる
- 1人でも答えてくれる人がいる
- 師長が確認の相手を決めてくれた
- 夜は眠れている
相談アプリの回答には、30代後半で新人として入り、1年たって関係が変わってきた、と書いている人がいました。入って1年以内の相談が11件中6件だったことを考えると、時間で変わる分はたしかにあると思います。
ただ、「時間が解決する」は業務の会話が回っている人にだけ言える話です。様子を見るなら、自分で期限を置きます。
- 次の師長面談まで
- 年度の変わり目まで
期限のない様子見は、いちばん消耗します。どちらかに決めておくと、だらだら耐える形になりにくいです。
孤立というより、職場の人間関係そのものにもう疲れきっているなら、少し引いた目線の話のほうが合うかもしれません。その場合は看護師の人間関係に疲れたときの体験と抜け出し方を書いた記事があります。
早めに動いていい状態
次のどれかに当てはまるなら、入って何か月でも、動くことを考えていいと思います。
- 事実を渡しても師長が動かない
- 確認が取れない勤務が続く
- 無視する人が増えてきた
- 眠れない日が続いている
上の3つは、あなたの努力では変えられない部分です。事実を2回渡して何も変わらないなら、それがその職場の答えだとわたしは受け取ります。
体のほうは、厚生労働省のこころの耳を見てください。うつ病の説明で、気分の落ちこみなどが2週間以上続く状態を挙げたうえで、自分で気づきやすい目印として眠りに目を向けています。
- 寝つくまで30分以上かかる
- 夜中に何度も目が覚める
当てはまるから病気だ、という話ではありません。そのページは、気づいたらまず生活や仕事のしかたを見直すようすすめています。



準夜の前に玄関で吐き気と動悸が出ていたころ、わたしが内科で口にできたのは「最近眠れなくて」の一言でした。
これは夜勤の話で、孤立の話ではありません。でも、どの場面の前に体が反応するのかを言わないと、医師には伝わらないのは同じだと思います。話す先がほしいときは、働く人のこころの耳電話相談が平日は17時から22時、土日は10時から16時に開いています(祝日と年末年始はお休みです)。
家に帰ると涙が出る日が続いているなら、看護師で毎日泣いている人に向けた限界のサインの記事も置いておきます。
転職の前に異動を置く
孤立は病院ではなく部署の中で起きていることが多いので、辞める前に異動を1回考えてみてください。部署が変われば、まわりの人はほぼ入れかわります。
新人のころ、同期に態度に出す人がいて業務もやりにくかった。プリセプターとは業務の話しかできなかった。2年目になるとき異動願いを出して、移った先は忙しいけれど雰囲気がよく、異動してよかった。(相談アプリの投稿の要旨)
結末まで書かれていた相談は11件のうち2件だけで、もう1件は退職が決まったという追記でした。その人は、小さな病院で異動はむずかしいと書いています。異動ができる大きさの病院にいるなら、それは使える手札です。
わたしは、院内の日勤の部署への異動希望を一度も出さずに病棟を辞めました。夜勤の話なので理由は違いますが、試さなかった選択肢として、いまも残っています。出して通らなかったのと、出さなかったのとでは、あとの気持ちがたぶん違います。
異動を頼むときも、伝え方は師長に渡す3行と同じです。
- 人ではなく業務の話にする
- 確認が取りにくい事実を添える
- 安全に働ける部署を望む
言うなら「確認が取りにくい状況が続いていて、安全に働ける部署に移りたいです」くらいで足ります。
離れると決めたあと
離れると決めたら、次を急いで決めないことだけ気をつけてください。人間関係で辞めるときほど、早く出たくて確認が甘くなります。
わたしの2回の転職を並べると、違いは入る前の確かめ方でした。
| 転職 | 入る前にしたこと | その後 |
|---|---|---|
| 1回目 | 大手エージェント1社だけ。夜勤の回数を確かめず | 1年で辞めた |
| 2回目 | 派遣で日勤の生活を先に体験 | 内科外来に正社員で入った |
孤立とは別の失敗ですが、確認が甘いまま入ったという点は同じです。人間関係は入ってみないと分からない、というのはそのとおりで、ここはわたしも答えを持っていません。
2回目に使ったのはMCナースネットです。派遣で入った介護施設などにそのまま就職したのではなく、日勤ならやっていけると分かった段階で、正社員の先は同じ担当さんに紹介してもらいました。
それが病院の内科外来です。常勤で入る前に、別の形で働く期間をはさんだことになります。
ただ、次の人は登録より先にやることがあります。
- 残るか決めていない人
- 体のサインが出ている人
どちらも、先に休むことと相談することです。登録は無料で、在職中でもできると公式のよくある質問にあります。向かない人の話もふくめて、MCナースネットの評判と口コミの記事に書きました。
看護師・職場・孤立のよくある質問
- 看護師が職場で孤立するのは自分のせいですか?
-
自分のせいと決めなくていいと思います。読んだ相談11件のうち6件は入って1年以内、4件は年齢や性別や出身がまわりと違う人で、性格より時期と違いが目立ちました。直すところがゼロとは言えませんが、原因さがしを自分の性格から始める必要はありません。
- 職場で孤立してしまう看護師の特徴はありますか?
-
特徴を並べるより、仕事が止まっているかどうかで分けるほうが役に立ちます。あいさつも質問もお礼もしているのに輪に入れない、という相談もありました。特徴に自分を当てはめて責めるより、業務の会話が返っているかをたしかめてください。
- 看護師が職場で休憩を1人で取るのはおかしいですか?
-
おかしくありません。休憩は休む時間なので、1人で過ごしてかまいません。感染対策などで、もともと散って休憩している職場もあります。
- 職場で孤立している看護師は、何か月くらい様子を見ればいいですか?
-
決まった月数はありません。業務の会話が返ってくるなら、次の面談までのように自分で期限を置いて見ていいと思います。申し送りや確認が返ってこないなら、月数に関係なく今週のうちに動いてください。
- 看護師の職場での孤立はパワハラになりますか?
-
厚生労働省は、特定の人を仕事から外す、無視する、仲間はずれにするといった行いを「人間関係からの切り離し」として挙げています。ただ、パワハラは3つの要素を全部満たすものと説明されていて、当てはまるかは個別に見られます。迷うなら総合労働相談コーナーに聞いてみてください。
- 孤立している職場で申し送りを無視されたら、看護師はどうすればいいですか?
-
名前を呼んで同じ文をもう一度言い、それでも返らなければリーダーに同じ内容を伝えます。その日のうちに日付と場面を書いておき、目安として3回ほどたまったら師長に事実として渡します。薬や処置にかかわる場面は、回数を待たずにその日のうちに伝えてください。
- 職場で孤立していてミスが怖い看護師は、何から始めればいいですか?
-
確認の相手を1人決めるところからです。勤務の最初にリーダーへ、今日の確認はだれに頼めばいいかを聞いておきます。薬や指示にかかわることは1人で進めず、返事がなければすぐ別の人かリーダーに回してください。
- 新人看護師が職場で同期の輪に入れず孤立しています。向いていないのでしょうか?
-
向いていないと決めるには早いと思います。入職して1週間で同じ悩みを書いていた新人さんの相談には、勤務がばらばらになれば入りづらさも減っていく、という回答がついていました。同期と仲がいいことと、看護の仕事ができることは別の話です。
- 転職したばかりの看護師が職場で孤立するのはよくあることですか?
-
読んだ11件のうち、転職や中途で入った人の相談は4件ありました。離職率の低い病院でなじめない、と書いている人もいます。入って日が浅く、業務の会話が回っているなら、期限を決めて様子を見ていいと思います。
- 職場の孤立が理由で看護師を辞めるのは逃げですか?
-
逃げとは思いません。ただ、辞める前に、事実を師長に渡したか、異動を考えたかの2つだけふり返ってみてください。どちらもやって変わらなかったなら、離れるのは判断です。
まとめ:看護師の職場での孤立は、仕事が止まるかどうかで先に分ける
休憩が1人でつらいことと、申し送りや質問が返ってこないことは、同じ孤立でも別の話です。前のほうは急いで決めなくてよくて、後ろのほうは今週のうちに動いていい、というのがこの記事の答えです。
- 孤立は2種類に分けて考える
- 休憩が1人は落ち度と限らない
- 確保する会話は4つだけ
- 返事がなければ相手を変える
- 師長には事実を3行で渡す
- 線は月日ではなく返事で引く
相談を11件読んでも、うまくいったと書かれていたのは異動の1件だけでした。なので、こうすれば輪に入れます、という話はわたしには書けません。
書けるのは、明日の勤務で確認が1つ通ること、そこまでです。まずは5つの質問で、自分の孤立がどちらなのかだけ分けてみてください。








