子どもが小さいうちはパートで、と思って働き始めたら、年末が近づくにつれて「今月もう何時間入れる?」って毎回ヒヤヒヤしちゃって。シフトの紙を見ながら電卓を叩く日が増えて、なんか本末転倒だなって思ったんですよね。先に結論を言うと、106万の壁は「社会保険に入る入らないが切り替わるライン」のことで、超えると手取りが一時的に下がる時期はあるけど、働き方しだいで損しないように調整できます。
ただ106万の壁って、勤め先の規模とかあなたの働き方で当てはまる人と当てはまらない人がいて、ここをごっちゃにすると判断を間違えやすいんです。わたしも調べていて「あれ、結局わたしはどっちなんだろう」って何度もなりました。だから条件はあとで一つずつ整理しますね。
わたしはあさこといいます。急性期の病棟で7年、3交代で月10〜12回の夜勤をしてきて、今は日勤のみの外来にいます。扶養の話はわたし自身がパートで働いているわけではないんですが、ブランクから単発で復帰した同僚や、扶養内で働きたいと相談してきた後輩のために自分でも調べたので、その内容を看護師目線でまとめてみました。
看護師の扶養と106万の壁とは?130万の壁との違い

まず「106万の壁」と「130万の壁」がごっちゃになりやすいので、ここを先に分けておきますね。
ひとつずつ見ていきますね。
106万の壁:社会保険に自分で入るライン

106万の壁は、ざっくり言うと「あなた自身が勤め先の社会保険(健康保険・厚生年金)に入るかどうか」が切り替わるラインです。年収が約106万円(月収にすると8.8万円が目安)を超えて、あとで説明するいくつかの条件にあてはまると、自分で社会保険に加入することになります。
ここでよく誤解されるんですが、106万を超えたら全員が即加入、というわけではありません。106万の壁は勤め先の従業員数や働く時間など複数の条件をすべて満たした場合に当てはまるもので、人によっては当てはまらないこともあります。だから「自分はどの条件に入るのか」を確認するのがすごく大事なんですよね。
社会保険に入ると保険料が給料から引かれるので、超えた直後は手取りが減って見えます。でもその分、将来の年金が増えたり傷病手当金が使えたりするので、まるごと損というわけでもないんです。
130万の壁:扶養そのものから外れるライン

一方の130万の壁は、勤め先の規模に関係なく、家族の扶養から外れるラインです。年収が130万円以上になると、原則として配偶者の社会保険の扶養に入れなくなって、自分で健康保険や年金に入る必要が出てきます。
つまり、106万の壁が当てはまらない職場で働いている人でも、130万を超えたらこっちの壁に当たる、というイメージです。106万は「勤め先の社保に入るか」、130万は「扶養から外れるか」で意味がちがうので、自分がどちらのラインを気にすべきかを先に決めると迷いにくいです。
130万の壁のほうはもう少しくわしく整理したので、超えたら具体的にいくら引かれるのか知りたい人は130万の壁の手取りシミュレーションも見てみてください。
- 106万の壁:勤め先の社保に自分で加入するかどうか
- 130万の壁:配偶者の扶養から外れるかどうか
- どちらを気にすべきかは勤め先の規模と働き方で変わる
言葉が似ていてややこしいけど、「入る保険が変わる」のと「扶養から外れる」のは別の話、と覚えておくとラクですよ。
106万の壁の社会保険の加入条件を看護師向けに整理

ここが一番大事なところ。106万の壁が当てはまるかどうかは、いくつかの条件で決まります。
ひとつずつ見ていきますね。
加入条件はおもに5つ

106万の壁で社会保険に入ることになる条件は、おおまかに次のような項目で判断されます。週の労働時間、月の賃金、勤め先の従業員数、雇用される見込みの期間、そして学生かどうか。これらをすべて満たすと、自分で社会保険に加入する流れになります。
とくに看護師パートで関係しやすいのが、週20時間以上働いているか、勤め先の従業員数が一定以上か、というあたりです。週20時間以上・月収8.8万円以上・勤め先の従業員数が基準以上・2か月を超える雇用見込み、このあたりを満たすと加入対象になりやすいです。
ただ、この基準は段階的に拡大されてきていて、対象になる従業員数のラインも変わってきています。なので「今の自分の職場が対象か」は、思い込みで決めずに勤め先の総務や担当者に確認するのが一番確実です。
- 週の所定労働時間が20時間以上か
- 月収が8.8万円(年収約106万円)以上か
- 勤め先の従業員数が基準を満たすか
- 2か月を超えて雇用される見込みか
- 学生ではないか
数字は目安なので、あなたの職場の正式な基準は必ず勤め先に確認してくださいね。制度は見直されることもあるので。
病院やクリニックは規模で大きく変わる

看護師の場合、勤め先が大きな総合病院なのか、小さな個人クリニックなのかで状況がかなり変わります。従業員数が多い大きい病院だと106万の壁の対象になりやすくて、小規模なクリニックだと対象外で130万まで気にしなくていい、というケースもあるんです。
だから「同僚が106万で社保に入ったから自分も」と思っても、職場が違えば前提が違うことがあります。わたしの後輩も、転職先のクリニックでは対象外だったみたいで、最初に聞いていた話とちがって戸惑っていました。
勤め先を選ぶ段階で「ここは106万の壁の対象になるか」を確認しておくと、働き始めてからの計算がずれにくいです。面接や登録の時点で聞いておくのがおすすめですよ。
106万の壁を超えると手取りはどうなる?損する?

一番気になるお金の話。正直に書きますね。超えた直後と、もっと働いた先では話が変わります。
ひとつずつ見ていきますね。
超えた直後は手取りが一時的に下がる

106万を超えて社会保険に入ると、健康保険料と厚生年金保険料が給料から引かれるようになります。ざっくり給料の14〜15%くらいが社会保険料の自己負担になるイメージなので、超えた直後は手取りが減って見えます。
よく言われる「働き損ゾーン」がここで、たとえば年収106万ちょっとの人は、保険料が引かれて、扶養内ぎりぎりで働いていた頃より手取りが下がってしまうことがあります。106万を少しだけ超える働き方が一番もったいなくて、手取りで見ると損しやすいゾーンなんです。
なので「ちょっとだけ超える」のが一番中途半端。超えないように抑えるか、超えるならしっかり働いて取り返すか、どっちかに寄せたほうが手取りの面では納得しやすいと思います。
しっかり働けば年収の山を越えて逆転する

じゃあ超えたら損なのかというと、そうでもなくて。社会保険料を払っても、それを上回るくらい働けば手取りは増えていきます。一般的には年収125〜130万くらいまで増やせると、保険料を引かれても扶養内の頃より手取りが多くなる、と言われています。
しかも社会保険に入ると、将来もらえる厚生年金が増えたり、病気で休んだときの傷病手当金が使えたり、というメリットもあります。目先の手取りだけじゃなくて、こういう保障がつくのは看護師みたいに体力勝負の仕事だと地味に安心材料になるんですよね。
だから「106万を超えるなら中途半端にせず、社保のメリットも受けながらしっかり働く」という考え方もあります。どっちが得かは家庭の状況しだいなので、配偶者の会社の家族手当の条件なんかも合わせて考えてみてください。
扶養内に抑えたいなら働き方の調整がカギ

「やっぱり扶養内で収めたい」という人は、月ごとの働きすぎに気をつけるのがポイントです。年末にまとめて入りすぎて、気づいたら超えていた、というのが一番ありがちな失敗なので。
年間の上限から逆算して、月の労働時間や勤務日数をコントロールできる働き方を選ぶと、壁の管理がしやすくなります。常勤やフルパートだとシフトを自分で細かく調整しにくいこともあるので、ここは働き方そのものを見直す価値があるかも。
扶養の範囲で無理なく働きたい人向けの考え方は看護師が扶養内で働く方法のほうに詳しくまとめたので、合わせて読んでみてください。
看護師が壁を意識しながら働くなら単発・派遣も選択肢

扶養の壁を管理しながら働くなら、働き方そのものを選べると一気にラクになります。
扶養の壁を気にしながら働くうえで地味に効いてくるのが、収入を自分でコントロールできるかどうかです。常勤や固定シフトのパートだと「来月は調整したいのに人手が足りなくて入らざるを得ない」みたいなことが起きて、気づいたら壁を超えていた、となりがち。わたしの後輩もこれで一度焦っていました。
その点で看護師に向いているのが、単発やスポットの働き方です。1日単位や数日単位で仕事を選べるので、「今年はもう収入が上限に近いから今月は控えめにする」みたいな調整がしやすいんですよね。健診の補助やイベントナース、施設の応援なんかは単発の求人も多くて、ブランクがあっても入りやすいものがあります。
単発や派遣に強いサービスとしてよく名前が挙がるのが単発・派遣に強いMCナースネットです。常用型や登録型の派遣、1日からのスポット紹介を得意にしているので、扶養の範囲で月ごとに収入を調整したい看護師とは相性がいいと思います。登録だけして求人を見ておくと、壁を意識しながら働く調整の幅が広がります。
ただ、単発にもクセはあって。職場が毎回変わるので、その日の段取りを自分でつかむ瞬発力が要ります。人間関係をじっくり作りたい人や、決まったやり方を覚えてからのほうが安心という人にはストレスに感じることもあるかも。逆に「職場の付き合いがしんどい」「自分のペースで予定を組みたい」という人にはすごく向いていると思います。
どのサービスが自分に合うかは比べてみないと分からないので、扶養を意識した働き方を探すなら、まずは複数の看護師転職サイトを見比べて、希望の年収上限を担当さんに伝えてしまうのが早いです。条件を文章で渡しておくと、壁を超えそうな求人を避けてもらえます。MCナースネットを含めて複数登録しておくと、単発も常勤も両方の求人を見比べられるので判断しやすいですよ。
悩む女性「あとちょっとで超えちゃう」のヒヤヒヤ、シフトを自分で組める働き方にすると一気にラクになります。単発はその意味で看護師と相性いいかも。
よくある質問


- 看護師の106万の壁と130万の壁は何が違うんですか?
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106万の壁は勤め先の社会保険に自分で加入するかどうかのライン、130万の壁は配偶者の扶養から外れるかどうかのラインです。106万は勤め先の従業員数など条件を満たした人だけが対象なので、当てはまらない人もいます。自分がどちらを気にすべきかは職場の規模で変わるので確認してみてください。
- 106万を超えたら必ず社会保険に入るんですか?
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いいえ、必ずではありません。週20時間以上・月収8.8万円以上・勤め先の従業員数が基準以上・2か月超の雇用見込みなど、複数の条件をすべて満たした場合に加入対象になります。条件は段階的に見直されているので、自分の職場が対象かは勤め先の総務に確認するのが確実です。
- 106万を超えると手取りはどれくらい下がりますか?
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社会保険料としてだいたい給料の14〜15%ほどが引かれるので、106万を少しだけ超えた人は手取りが一時的に下がることがあります。ここがいわゆる働き損ゾーンです。ただ年収125〜130万くらいまで増やせば、保険料を払っても扶養内の頃より手取りが多くなると言われています。
- 106万を超えるなら、いくらまで働けば得になりますか?
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目安としては年収125〜130万くらいまで増やせると、社会保険料を引かれても扶養内の頃より手取りが多くなると言われています。中途半端に少しだけ超えるのが一番もったいないので、超えるならしっかり働くほうが納得しやすいです。配偶者の家族手当の条件も合わせて考えてみてください。
- 社会保険に入るメリットはありますか?
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あります。将来もらえる厚生年金が増えたり、病気やケガで働けないときに傷病手当金が使えたりします。看護師は体力勝負の仕事なので、こうした保障がつくのは地味に安心材料になります。手取りが一時的に減るデメリットとあわせて、総合的に判断するといいと思います。
- 扶養内に収めたいんですが、何に気をつければいいですか?
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年末にまとめて働きすぎて、気づいたら超えていた、というのが一番ありがちな失敗です。年間の上限から逆算して、月ごとの勤務日数や時間をコントロールできる働き方を選ぶと管理しやすいです。シフトを自分で調整しにくい職場なら、単発など働き方そのものを見直すのも手です。
- 単発や派遣だと扶養の調整はしやすいですか?
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しやすいです。1日や数日単位で仕事を選べるので、収入が上限に近づいたら控える、といった調整が自分でできます。健診補助やイベントナース、施設の応援などは単発の求人も多めです。月ごとに収入をコントロールしたい人には向いている働き方だと思います。
- ブランクがあっても単発で働けますか?
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働けます。健診の補助や施設の応援など、ブランクのある人でも入りやすい単発の仕事はあります。最初は急変対応の少ない現場から始めると気持ちがラクですよ。単発に強いサービスに登録して、ブランクがあることを正直に伝えておくと、合う求人を紹介してもらいやすいです。
- 夫の会社の家族手当も関係しますか?
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関係することがあります。配偶者の会社によっては、扶養の収入基準を超えると家族手当や扶養手当が止まる場合があるんです。手当の金額が大きいと、壁を超えて働くかどうかの判断に影響します。世帯全体の手取りで考えたいので、配偶者の会社の手当の条件も一度確認しておくと安心です。
- 扶養の壁を意識した求人はどうやって探せばいいですか?
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希望の年収上限をハッキリ伝えるのがコツです。一人で探すと壁ギリギリの求人を見落としやすいので、看護師転職サイトに登録して「扶養内に収めたい」「月の収入をこのくらいに」と文章で伝えるのが安全です。単発を扱うサービスも含めて複数登録すると、調整しやすい求人を見比べられますよ。
まとめ


看護師の106万の壁は「勤め先の社会保険に自分で入るかどうか」のラインで、130万の壁の「扶養から外れるかどうか」とは意味がちがいます。106万は週20時間以上・勤め先の従業員数など複数の条件をすべて満たした人が対象なので、まずは自分が対象になるのかを勤め先に確認するのが第一歩です。制度は見直されることもあるので、思い込みで決めないでくださいね。
超えた直後は社会保険料が引かれて手取りが一時的に下がりますが、しっかり働けば年収の山を越えて逆転しますし、年金や傷病手当金といった保障もつきます。扶養内に収めたいなら、月ごとに収入を調整できる単発のような働き方を選ぶと壁の管理がぐっとラクになります。
MCナースネットのような単発・派遣に強いサービスや複数の転職サイトを見比べて、希望の年収上限を伝えておくと、壁を意識した働き方を無理なく組み立てられますよ。









