クリニックで常勤なのにボーナスなしでも、法律の上では問題はありません。損かどうかは、月給12か月分に賞与を足した年収と、1時間あたりの単価で決まります。
支給の時期に、病棟に残った友だちのボーナスの話を聞いて、帰り道に自分の明細を開いた人も多いと思います。知恵袋にも、同じ立場の相談がいくつもありました。この記事では、明細の数字で年収・時間単価・休日数を並べ直す手順と、求人票・面接・契約書での聞き方をまとめました。
わたしは急性期の病棟に7年いて、いまは内科外来で日勤だけの看護師です。病棟の年収370万円は夜勤手当の比重が大きく、いまの430万円は基本給の高い職場と年収交渉が重なった結果でした。月給の見た目より年収と内訳で比べる理由は、ここにあります。
\最初にこの記事の結論/
クリニック看護師のボーナスなしは普通?法律と2つの統計で確かめた答え
クリニック看護師のボーナスなしは、法律の上では問題がなく、でも公的な統計の平均では賞与は出ています。「違法ではないけれど、全員がゼロなわけでもない」が答えです。
順番に見ていきます。
支払いの義務は法律にない
労働基準法には、賞与を払わなければならないという決まりがありません。厚生労働省のモデル就業規則の解説にも、賞与は法律で義務づけられているものではないと書かれています。出すかどうか、いくら出すかは、職場ごとの就業規則や契約で決まります。
でも「決めたら書く」決まりはあります。労働基準法の条文を開くと、第89条と第15条がここにあたります。
- 払う義務は法律にない
- 決めたら就業規則に書く
- 定めがあれば採用時に示す
- パートには有無を文書で示す
ちなみに、就業規則を作って届け出る義務があるのは、常時10人以上を使う職場です。スタッフが数人のクリニックだと就業規則そのものがないこともあるので、自分の労働条件通知書が手がかりになります。
統計の平均では出ている
公的な統計を2つ開いてみると、診療所で働く看護職員の平均には賞与が入っています。厚生労働省の医療経済実態調査(第25回・令和7年実施)を見ました。一般診療所の常勤の看護職員1人あたりの賞与は、年に約66万円です。
| 施設(常勤1人の平均) | 給料(年) | 賞与(年) |
|---|---|---|
| 一般診療所の全体 | 約344万円 | 約66万円 |
| うち個人のクリニック | 約315万円 | 約61万円 |
| うち医療法人 | 約347万円 | 約66万円 |
| 一般病院の全体 | 約436万円 | 約105万円 |
この表は、令和7年3月末までに終わった直近の事業年度の数字です。「看護職員」には准看護師や助産師、保健師も入っていて、給料には残業代や通勤手当などの手当もふくまれます。賞与を給料の月額で割ると、診療所の全体で約2.3か月分です。
入院のない診療所だけを取り出しても、給料は約340万円、賞与は約66万円で、ほとんど変わりませんでした。この調査には平均年齢や勤続年数がのっていないので、同じ経験年数どうしを比べた数字ではありません。
もう1つの賃金構造基本統計調査(令和7年)では、看護師の年間賞与はこうでした。
| 企業の規模(法人全体) | 看護師の年間賞与 |
|---|---|
| 10人以上の計 | 約85.6万円 |
| 10〜99人 | 約62.4万円 |
| 5〜9人 | 約77.3万円 |
人数は法人全体の規模なので、クリニックだけを取り出した数字ではありません。
大事なのは、どちらもゼロの人もふくめた平均だということです。ボーナスなしのクリニックが何割あるかを示す公的な統計は、わたしが探した範囲では見つけられませんでした。「みんな2か月分もらっている」とも「何割はゼロ」とも、ここからは言えません。
病院との差は賞与より月給
病院との差は、賞与より月々の給料のほうで大きく開いています。医療経済実態調査の年の合計は、一般病院が約541万円、一般診療所が約411万円でした。差の内訳を、わたしが計算して並べます。
| 比べ方 | 年の合計の差 | うち賞与の差 |
|---|---|---|
| 全体どうし | 約130万円 | 約39万円 |
| 医療法人どうし | 約63万円 | 約8万円 |
全体どうしでも、残りの約91万円は月々の給料の差です。一般病院の全体には賞与が多めの国立や公立も入るので、医療法人どうしで見ると賞与の差はさらに小さくなります。
この調査の給料には、毎月の手当がすべてふくまれます。夜勤のある病院では、夜勤手当や深夜の割増がここに乗ります。
わたしが病棟にいたころの年収370万円も、夜勤手当と深夜割増の比重が大きくて、基本給そのものは高くありませんでした。3交代で、多い時期は準夜と深夜を合わせて月10〜12回入っていました。
あさこボーナスの有無だけで比べると、この月給の差を見落としてしまいます。
だから「ボーナスがないから損」と決める前に、年収の合計と内訳で並べるほうが実態に近づきます。夜勤をやめたときに何がどのくらい減るのかは、看護師の年収と手取りの内訳を書いた記事でも触れています。
ボーナスなしの条件を年収と時間単価で並べ直す4つの手順
ボーナスなしが損かどうかは、月給12か月分に賞与を足した年収と、それを働く時間で割った時間単価で決まります。給与明細と労働条件通知書があれば、手元の紙だけで並べ直せます。
順番に見ていきます。
手順1:年収を出す
式は月給×12+賞与の年額です。ボーナスなしなら、月給×12がそのまま年収になります。前の年の実績でいいなら、源泉徴収票の「支払金額」を見るのがいちばん早いです。
月給は、手取りではなく総支給額で見ます。毎月変わる残業代や、実費の通勤手当は分けておくと、ほかの職場と比べやすくなります。明細から拾う数字はこの4つです。
- 基本給
- 毎月かならず付く手当
- 残業代(月の平均)
- 通勤手当
病棟の明細は夜勤の回数で月ごとに上下しますが、日勤だけの職場はほぼ毎月同じ額になります。病棟時代と比べたい人は、1か月ではなく12か月の合計どうしで比べてください。
手順2:時間単価に直す
年収が同じでも、働く時間が違えば1時間の値段は変わります。式は「年収÷年間の所定労働時間」で、年間の所定労働時間は(365−年間休日)×1日の所定労働時間で出せます。
仮の数字で計算してみます。Aはボーナスなしで月給32万円、Bは月給27万円(うち基本給20万円)で賞与が基本給の3か月分、どちらも1日8時間です。
| 仮の例 | A:ボーナスなし | B:ボーナスあり |
|---|---|---|
| 月給 | 32万円 | 27万円 |
| 賞与(年) | 0円 | 60万円 |
| 年収 | 384万円 | 384万円 |
| 年間休日 | 105日 | 120日 |
| 年間の労働時間 | 2,080時間 | 1,960時間 |
| 時間単価 | 約1,846円 | 約1,959円 |



「賞与3か月分」を月給27万円の3か月だと思いこむと、21万円も多く見積もってしまいます。
年収は同じ384万円でも、Aは年に15日多く働くので、時間単価は約113円低くなります。逆に、休日数が同じなら2つはまったく同じ条件です。ボーナスの有無だけでは、損か得かは決まりません。
手順3:休日と拘束時間を見る
時間単価のつぎは、年間休日と、中抜けをふくめた拘束時間を見ます。クリニックには、午前と午後の診療のあいだに長い休憩(中抜け)が入る勤務の形があります。中抜けは休憩あつかいで所定労働時間に入らないのがふつうで、仮の例だとこうなります。
| 仮の勤務の例 | 時間 |
|---|---|
| 午前の診療 | 9時〜12時半 |
| 中抜け(休憩) | 12時半〜15時半 |
| 午後の診療 | 15時半〜19時 |
| 働く時間/拘束 | 7時間/10時間 |
家に帰れない距離なら、拘束時間で割った単価も出しておくと実感に近くなります。
知恵袋でも、中抜けがあって夜8時まで仕事になることを理由のひとつに、転職を考えはじめた相談を読みました。年間休日は、半日診療の日をどう数えているかで見え方が変わります。
木曜や土曜の午後が休みの職場は、そこを休日に数えているのかどうかを聞いておくと安心です。病棟との休みの違いは、看護師の休みはどれくらいあるのかをまとめた記事も参考にしてください。
手順4:年収に出ない項目
年収の数字に出てこないのに、あとで効いてくる項目が4つあります。
- 厚生年金と健康保険
- 退職金の有無
- 昇給の有無と実績
- 産休・育休の実績
厚生年金は、法人のクリニックなら人数に関係なく、個人のクリニックなら常時5人以上で加入が義務になります。5人未満の個人クリニックは義務の対象外なので、入っていない職場では国民年金と国民健康保険などに自分で入る形になります。
労働条件通知書のひな形には、賞与・昇給・退職金の「有・無」と、社会保険の加入状況を書く欄があります。この4つを同じ表に書き足してから、年収と並べて見てください。
| 並べる項目 | いまの職場 | 比べる先 |
|---|---|---|
| 年収 | _万円 | _万円 |
| 年間休日 | _日 | _日 |
| 1日の所定労働時間 | _時間 | _時間 |
| 時間単価 | _円 | _円 |
| 拘束時間での単価 | _円 | _円 |
| 賞与の決め方 | _ | _ |
| 厚生年金 | 有・無 | 有・無 |
| 退職金 | 有・無 | 有・無 |
| 昇給の実績 | _円 | _円 |
昇給の行が何年も空欄のままの職場だと、ボーナスの有無より先にそこが苦しくなってきます。そのしんどさは、看護師の給料が上がらない理由の記事でくわしく書いています。
月給が高いほうが得な場面
公平に書くと、同じ年収なら月給に寄っているほうが有利な場面もあります。法律や制度の計算で、年2回のような賞与が土台に入らないものがあるからです。
- 残業代の1時間あたりの単価
- 失業給付の賃金日額
- 傷病手当金と出産手当金
- 育児休業給付金
たとえば失業給付の土台になる賃金日額は、辞める前6か月の毎月の賃金の合計を180で割って出します。年2回や3回の賞与は入りません。さっきの例を月給だけで単純に計算すると、こうなります。
| 仮の例 | 賃金日額(考え方の例) |
|---|---|
| A:月給32万円・賞与なし | 約10,667円 |
| B:月給27万円・賞与60万円 | 9,000円 |
Aのほうが約1,667円高くなります。受け取る額には上限と下限があり、残業代などもふくめて計算されるので、あくまで考え方の例です。
傷病手当金と出産手当金も、毎月の給与をもとにした標準報酬月額で計算されます。残業代の計算でも、1か月をこえる期間ごとに払われる賃金は土台から外れます。ボーナスなし=不利とは言い切れないのは、こういう理由です。
例外もあります。失業給付や健康保険の計算から外れるのは、「3か月をこえる期間ごと」に出るお金です。
3か月以内の間隔で分けて出る形だと、毎月の賃金と同じ扱いになります。年俸制で賞与の額がはじめから決まっている場合は、残業代の計算でも土台に入ります。
知恵袋7件で分けたボーナスなしに納得できる人・できない人
もやもやの中心は、金額だけでなく「説明があるか」でした。読んだのは知恵袋の質問7件(うち1件は雇う側からの質問)です。名前や地名は出さず、要旨だけ紹介します。
順番に見ていきます。
納得しやすい3つの条件
7件の多くは迷っている人の相談で、すっきり納得している人の声はほとんどありませんでした。そのうえで一般に整理すると、ボーナスなしでも落ち着いて考えやすいのは、次の3つのどれかに当てはまるときです。
- 月給や年俸で年収が保てた
- 夜勤なしと休日を優先した
- 職場の雰囲気と気持ちの楽さ
どれも、何と引き換えたかを自分の言葉で言える状態です。ボーナスの額そのものではなく、年収や休みに直して考えると、もやもやは小さくなりやすいと思います。夜勤のない生活で何が変わるのかは、クリニック看護師は楽なのかを書いた記事にまとめています。
納得していない人の4つの型
もやもやが残っている人の相談は、次の4つに分けられました。
- 求人と違うのに説明がない
- 月給は高いが総額が不安
- 退職金や産休後が見えない
- 決め方が見えない
求人には「ボーナスあり(業績による)」とあったのに、勤めて1年半、出るとも出ないとも言われない。院長に聞いてもいいのだろうか。
転職先はボーナスなしで月収は額面36万円。インセンティブがどのくらい出るのか分からず不安。
いまの職場は手取りも人間関係もいいけれど、ボーナスも退職金もない。内定先は年収が大きく下がるが、昇給・賞与・退職金がある。
ここで目立つのは、月給が低い人ばかりではないことです。手取りに不満がなくても不安な人がいて、気にしているのは将来の制度と、決め方が見えないことでした。「賞与は出ない年もある」とだけ言われて、決め方が分からない人もいました。
分かれ目は金額より説明
分かれ目は金額より説明で、知恵袋では「少ないから不満」より「聞かされていないから不安」という相談が目立ちました。院長に聞いていいのかどうかで止まっている人もいました。



条件を数字で確かめるのは、わがままではなくて、働く側のふつうの確認だとわたしは思います。
ボーナスなしでも月給が高く、年収で見れば悪くない職場はちゃんとあります。院長の側から見ても、開院したばかりや患者さんの数に波がある時期なら、約束できない賞与を約束しないのは誠実かもしれません。説明があって、自分で計算して納得できるかが分かれ目です。
ボーナスを求人票・面接・契約書で確かめる5つの質問
ボーナスの有無は、「制度があるか」「前の年に出たか」「どう決めるか」の3つに分けて聞くと、あいまいさが消えます。入る前の人も、いま働いている人も、聞く中身は同じです。
順番に見ていきます。
求人票は制度と実績を分ける
ハローワークの求人申込書は、賞与を「制度の有無」と「前年度実績の有無」に分けて書く形になっています。実績があるときは、回数と、年間の合計月数か金額(従業員の平均)を書きます。
つまり「賞与あり」は制度があるという意味で、去年出たかどうかは別の欄です。金額も従業員の平均なので、入ったばかりの人の額とはかぎりません。「何の何か月分か」は求人票からは読めないので、基本給なのか月給なのかは聞くしかありません。
民間の求人サイトは書き方がそろっていません。「賞与あり(業績による)」「年俸制」「寸志あり」といった言葉を見たら、数字に直して聞く前提でメモしておきます。
面接でそのまま使える質問
面接では、「賞与あり」を数字に直して聞きます。わたしの1回目の転職は、「夜勤少なめ」の回数を数字で確かめないまま決めて、その病院を1年で辞めています。入職日をずらしてもらった負い目があって、口に出せなかったんです。
「賞与あり」も同じで、あいまいな言葉は数字にして聞くしかありません。



聞きにくい質問ほど、入ってからでは聞けなくなります。
そのまま使える聞き方を置いておきます。
- 昨年度の賞与の実績は
- 基本給の何か月分ですか
- 入職1年目の扱いは
- 支給日に在籍が条件ですか
- 昇給は昨年いくらでしたか
言い出しは「長く働きたいので、年収の見通しを確認させてください」で十分です。ボーナスなしの職場なら、「月給に賞与分がふくまれている考え方でしょうか」と聞いてみてください。年俸の考え方や昇給の有無まで話が広がります。
条件を確かめないまま入るとどうなるかは、看護師の転職で失敗したパターンの記事に、わたしの1回目の話として書きました。
契約書で最後に見る欄
内定が出たら、労働条件通知書(雇用契約書)をもらって、賞与の欄を見ます。厚生労働省のひな形には「賞与(有・無)」の欄があり、有のときは時期や金額を書く形です。昇給・退職金と、社会保険の加入状況の欄もいっしょに見ます。
パートや有期契約の人には、昇給・退職手当・賞与の有無を文書などで示すことが、雇う側の義務です。口頭の「寸志くらいは出すよ」は、紙に書いてもらえないか聞いてみてください。
求人票や面接で聞いた内容と、通知書の内容が違っていたら、サインの前に理由を聞きます。法律では、求人で示した条件を変えるときは、契約を結ぶ前に変える内容を示さなければならないことになっています。
いまの職場で聞くとき
いまの職場で賞与のことを院長に聞くのは、してもいいとわたしは思います。賞与は労働条件の1つで、自分の条件を確認するのは失礼ではないからです。知恵袋にも、まさにここで迷っている相談がありました。
聞く前に、入職のときの労働条件通知書と求人票で、賞与の欄を見ておきます。切り出すときは、責める形ではなく見通しの相談にします。
今後の家計の見通しを立てたいので、賞与の考え方を教えてください。(院長への切り出し方の例)
答えが「業績しだい」なら、どの数字がどうなれば出るのかまで聞けると、次の半年を待つかどうかを決めやすくなります。就業規則がある職場なら、賞与の条文を見せてもらうのも手です。
続けるか移るか、わたしが引く線
続けるか移るかは、並べ直した数字と、聞いた答えの2つがそろってから決めれば間に合います。ボーナスなしというだけで辞める必要はありません。
順番に見ていきます。
続けていい条件
次の4つのうち、上の2つがそろっていれば、ボーナスなしは「払い方の違い」と考えていいと思います。
- 年収と時間単価に納得できる
- 賞与の考え方に説明がある
- 昇給か年俸の見直しがある
- 社会保険と休みに不満がない
毎月の額が同じなので、家計の見通しは立てやすいという見方もできます。
賞与は、業績で減ったり出なかったりすることがあるお金です。モデル就業規則の例文にも、業績が大きく落ちたときは支給しないことがある、と書かれています。夜勤をやめて体が戻ってきた人は、その変化も数字の横に書いておいてください。
移るほうを考える条件
逆に、次のどれかが続いているなら、ほかの職場と並べてみる時期かもしれません。
- 時間単価がはっきり低い
- 聞いても決め方が出てこない
- 求人や契約と実態が違う
- 昇給も退職金もずっとない
次の支給時期まで待つかどうかは、説明があったかどうかで決めていいと思います。金額が少なくても基準が見える職場と、月給がよくても何も見えない職場では、先の安心感が違います。



次を決める前に辞めると、比べる物差しがなくなって、あせって選びやすくなります。
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年収が60万上がった内訳
わたしの年収は、病棟の370万円から、いまの外来で430万円になりました。3つの職場を並べると、こうです。
| 職場 | 年収 |
|---|---|
| 病棟(7年・3交代) | 370万円 |
| 1回目の転職先(急性期) | 390万円 |
| いまの内科外来(日勤) | 430万円 |
いまの職場は、賞与は少ないけれど出ています。なので、クリニックでボーナスなしの常勤として働いた経験はわたしにはなく、上の型は相談を読んで分けたものです。夜勤がなくなったのに年収が上がった理由は、次の2つです。
- 基本給が高い職場だった
- 担当に年収交渉をしてもらった
2回目の転職では、MCナースネットに登録して、まず派遣で日勤の職場を体験してから、同じ担当の紹介で正社員になりました。言い出しにくい年収の話を、あいだに入る人にしてもらえたのは、1回目に聞けなかったわたしには合っていました。担当との相性は人によるので、MCナースネットの評判の記事で向かない人の話も先に読んでみてください。
でも、いまの職場に納得できた人には必要ありません。院長に聞けば済む人も同じです。求人を並べるのを手伝ってほしい人だけ、公式サイトをのぞいてみてください。
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クリニック看護師のボーナスなしでよくある質問
- クリニック看護師のボーナスなしは違法ですか?
-
違法ではありません。労働基準法には賞与の支払いを義務づける決まりがなく、出すかどうかは就業規則や契約で決まります。就業規則や労働条件通知書に「支給する」と決めてあるのに出ない場合は、話が別です。
- クリニックの看護師のボーナスは平均でいくらですか?
-
厚生労働省の第25回医療経済実態調査(令和7年実施)では、一般診療所の常勤の看護職員1人あたりで年に約66万円でした。准看護師などもふくみ、ゼロの人も入った平均なので、自分の職場の目安にはなりにくい数字です。
- ボーナスなしのクリニックは全体の何割くらいですか?
-
割合を示す公的な統計は、わたしが探した範囲では見つけられませんでした。平均額の統計はありますが、ゼロの職場がどのくらいあるかは分かりません。求人を10件ほど並べて、制度の有無と前年度実績を見比べるほうが確かです。
- 求人票に賞与ありと書いてあったクリニックで、看護師にボーナスが出ないときはどうすればいいですか?
-
まず入職時の労働条件通知書の賞与の欄を確認します。「業績による」とあるなら出ない年もありえるので、どの条件で出るのかを院長や事務の人に聞いてください。書面と実態が違って話し合いが進まないときは、総合労働相談コーナーに無料で相談できます。
- クリニックのパート看護師がボーナスなしなのは普通ですか?
-
パートに賞与を出すかどうかも職場ごとの決まりです。賃金構造基本統計調査(令和7年)では、短時間で働く看護師の年間賞与の平均は約11.1万円でした。賞与の有無は、雇い入れのときに文書などで示すことが雇う側の義務になっています。
- クリニック看護師でボーナスなしの年俸制のときは、何を確認すればいいですか?
-
年俸を12で割って毎月払うのか、残業代は別に出るのか、年俸の見直しはいつ・何をもとにするのかの3つです。月給×12で年収を出して、年間休日と1日の労働時間から時間単価に直すと、ほかの求人と比べられます。
- ボーナスなしのクリニックは、看護師の退職金もないのですか?
-
ボーナスと退職金は別々の決まりなので、片方だけある職場もあります。労働条件通知書のひな形には退職金の「有・無」を書く欄があるので、そこを見てください。書かれていなければ、勤続何年から対象になるのかもふくめて聞いておくと安心です。
- クリニックの看護師がもらう寸志は、ボーナスなしの年収に足していいですか?
-
年収を出すときは足してかまいません。ただ、寸志は金額も出るかどうかも決まっていないことが多いので、来年の見通しには入れないほうが安全です。
- 病棟からクリニックに移ると、看護師の年収はボーナスなしでどのくらい下がりますか?
-
第25回医療経済実態調査の平均では、一般病院と一般診療所の看護職員の差は年に約130万円でした。うち賞与の差は約39万円で、医療法人どうしなら差は約63万円です。わたしは病棟から日勤の内科外来に移り、基本給の高さと年収交渉で370万円から430万円に上がりました。
- ボーナスなしで月給が高いクリニックと、ボーナスありで月給が低いクリニックは、看護師にとってどちらがいいですか?
-
年収と時間単価が同じなら、条件としては同じです。月給が高いほうは、残業代の単価や失業給付などの計算で有利になりやすいです(年2回のような賞与の場合)。ボーナスありのほうは、制度と実績がはっきりしていれば見通しが立ちます。
まとめ:クリニック看護師のボーナスなしは年収と説明で決める
クリニック看護師のボーナスなしは、それだけでは損とも得とも決まりません。年収と時間単価に直して、決め方の説明があるかどうかまで見て、はじめて判断できます。
- 法律に支払いの義務はない
- 統計の平均では賞与が出ている
- 年収は月給×12+賞与で出す
- 時間単価と休日も並べる
- 制度と実績を分けて聞く
- 説明がなければ移る検討も
わたし自身、1回目の転職では条件を数字で聞けないまま入りました。聞けなかったのは知らなかったからではなく、負い目があったからです。聞きにくさは、知識だけでは消えないものだと思います。
それでも、明細を出して式に入れるところまでは、だれにも見せずにひとりでできます。次の支給時期にまた同じ気持ちになる前に、今夜のうちに年収の行だけでも埋めてみてください。








