日勤のみと伝えたのに、届いた求人票は2交代で夜勤あり。そんな画面を見ているなら、担当を変える前に、希望を数字に直して送り直すのが先です。「夜勤少なめ」「残業少なめ」「通いやすい所」は、言う側と聞く側で数字が変わる言葉だからです。
数字で送り直しても、絶対に譲らない条件を外した求人がまた届いたら、そこが担当や会社を変える線です。伝え方のせいにするのは、そこまでで十分です。
急性期の病棟に7年いて、エージェント経由の求人で一度つまずいた看護師のあさこが書いています。1回目の転職では、求人票の「夜勤少なめ」が月に何回のことかを確かめないまま入職して、夜勤は月8〜10回でした。
この記事では、知恵袋で看護師本人の相談10件を読んで分けた5つの型から書きます。そのあとに、数字に直す表、担当に送る文面、見切りの線、法律と厚生労働省の資料で確かめた仕組みを置きました。
\最初にこの記事の結論/
看護師が転職サイトで希望と違う求人を出される5つの型|相談10件から
希望と違う求人が続く理由は1つではなく、看護師本人の相談10件を読んで分けると、5つの型がありました。そのうち伝え方で直せるのは、1つ目の「言葉のまま伝わっている」型です。
順番に見ていきます。
言葉のまま伝わっている
いちばん気づきにくいのは、こちらの希望が数字になっていない型です。「夜勤少なめ」「残業少なめ」「給料は下げたくない」は、聞いた人が自分の物差しで数字に直します。その数字が、あなたの頭の中の数字と同じとは限りません。
経験15年。数社に登録して3つの病院の面接を受け、その日のうちに1つに決めた。あとで給与の希望を伝えそびれていたと気づいた。基本給は4万円ほど低く、年収は前より100万円ほど下がる。(知恵袋の相談の要旨)
この方は「ゆっくり転職活動してもよかった」とも書いていました。担当が悪かったという話ではなく、数字を渡す前に話が進んでしまった形です。あとで書きますが、わたしの1回目の転職もこの型でした。
伝えた条件が確認されていない
2つ目は、こちらは数字で伝えたのに、病院への確認のところで抜けている型です。担当の人は、あなたと病院の間で言葉を運んでいます。運ぶ途中で、条件が別の言葉に置きかわることがあります。
保育園つきの病院を探していた。0歳児クラスと2歳児クラスの空きを担当に確かめて、「大丈夫です」と返事をもらった。なのに面接の席で、人事の方から「空きはない」と言われた。(知恵袋の相談の要旨)
訪問看護を何度も勧められている別の方も、入職時期を伝えていたのに病院へ確認されていなかった、と書いていました。この型は、伝え方を変えても直りません。「病院に確認した結果を、文字で送ってください」と頼むのが近道です。
その会社に合う求人がない
3つ目は、その会社の手持ちの中に、条件に合う求人がそもそもない型です。担当の人が紹介できるのは、その会社に求人を出している病院や施設だけです。合う求人がないとき、「代わりに」と近い求人が出てきます。
単発の仕事を希望して登録した。「希望に沿う求人がないので、代わりに通いやすい所で探します」と言われ、介護系の仕事を紹介された。見学のつもりで日程を組んでもらったら、あとから届いたメールは採用面接の内容のようだった。(知恵袋の相談の要旨)
40代の方は、希望した所は経験や夜勤の条件で断られたと聞かされていました。紹介されたのは「いつでも求人が出ている」総合病院と老健です。通勤に1時間かかる所や、一年中募集している所しか紹介されなかった、という方もいました。
この型は、あなたの希望が高望みという意味ではありません。「その会社には、いまない」というだけのことがあります。
条件を広げる提案をされている
4つ目は、担当の人が「この条件なら決まりやすい」と考えて、わざと条件の外の求人を出している型です。夜勤あり、訪問看護、常勤への切りかえがよく出てきます。
経験4年でクリニックを希望している。担当から「夜勤をやる選択をとれば、すぐに採用になると思う」と言われた。求人がないわけではないので一緒にがんばりましょう、とも。(知恵袋の相談の要旨)
これは嘘でも押しつけでもなく、提案です。育休中の方が、訪問看護を勧められて「自分に向いているかも」と迷いはじめている相談もありました。困るのは、希望していないと伝えたあとも同じ提案が続くときです。
悩む女性提案に乗るかどうかを決めるのはあなたで、「今回は外します」と1回はっきり言っていい場面です。
担当が職場をよく知らない
5つ目は、担当の人が、その病院や看護の仕事をよく知らない型です。希望の部署があるかどうか、いま動いている病棟かどうかは、看護師なら気になるところです。そこを確かめないまま求人が届くことがあります。
特定の分野に進みたい。希望と違う病院を案内され、「そこに希望の部署はないですよね」と聞くと、担当の人がしどろもどろになった。まだ動いていないはずの病院の求人も出てきた。(知恵袋の相談の要旨)
担当の人は、看護の経験者とは限りません。「この求人の病棟は何科で、何床ですか」と1つ聞くと、どこまで知っているかが分かります。
5つの型と、見分ける質問、次の一手を並べます。
| 型 | 見分ける質問 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 言葉のまま | 数字を渡しているか | 数字で送り直す |
| 確認されていない | 病院に確認済みですか | 結果を文字でもらう |
| 会社に求人がない | 条件に合う求人は何件 | ほかの探し方を足す |
| 条件を広げる提案 | なぜこの求人ですか | 外す条件を伝える |
| 職場を知らない | 何科で何床ですか | 担当の変更を頼む |
- 自分で直せるのは1つ目
- 2つ目と5つ目は担当の問題
- 3つ目は会社の手持ちの問題
- 4つ目は線を伝えれば止まる
わたしは「夜勤少なめ」を数字にしないまま進めた
わたしの1回目の転職は、「夜勤少なめ」という言葉を数字にしないまま進めて、言葉どおりの職場に入った話です。希望と違う求人を出された話ではありません。
そのとき頼ったのは、大手のエージェント1社だけでした。求人票の言葉は「夜勤少なめ」で、それが月に何回のことかを確かめていません。入職日を2月から4月にずらしてもらった負い目で、条件のことを聞けなかったんです。
| 夜勤の回数 | |
|---|---|
| 前の病棟(3交代) | 多い時期は月10〜12回 |
| 聞いていた数字 | 月8回程度 |
| 入ってみたら | 月8〜10回 |
前の病棟から見れば、たしかに「少なめ」で、言葉としては合っていたんです。数字にしていなかったのは、わたしのほうでした。



「少なめ」を月◯回までという数字に直して渡していれば、入る前に判断できたかもしれません。
担当の方が悪かった、という話ではありません。頼んだのが1社だけで、くらべる相手がいなかったのも、わたしの側の話です。
その病院は1年で辞めました。1回目でつまずいた点をほかにもまとめて読みたい人は、看護師の転職失敗のパターンに並べています。
2回目の転職で選んだ働き方は、「日勤のみ」です。日勤のみは、夜勤0回という数字と同じなので、受け取る人によって変わりません。ここから先は、言葉を数字に直すやり方を表にしていきます。
希望を「数字と線」に直す表|夜勤・残業・年収など6項目
伝え直しの中身は、言葉を数字に直すことと、ここから先は外すという線を引くことの2つです。紙でもスマホのメモでもいいので、下の順番で埋めてみてください。
順番に見ていきます。
絶対に譲らない条件は2つまで
絶対に譲らない条件は、2つまでにしぼって最初に決めます。条件が1つ増えるたびに、当てはまる求人は減っていくからです。
2つという数に、決まった根拠があるわけではありません。ただ、全部が絶対だと、担当の人はどれから外していいか分からず、自分の判断で外します。外されたくない2つだけを先に固定する、という考え方です。
選び方で迷ったら、次の質問を自分にしてみてください。
- これが外れたら、入職しないか
- 半年後に体がもつか
- 家の事情で動かせないか
3つとも「はい」になる条件が、絶対に譲らない条件です。子どものお迎えや保育園、家族の通院のように動かせない時刻がある人は、それが1つ目になります。
言葉を数字に直す
次に、希望の言葉を1つずつ数字に直します。「◯回まで」「◯分まで」「◯万円以上」のように、上か下の端を書くのがコツです。「くらい」「程度」は付けません。
| あいまいな言葉 | 数字に直すと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 夜勤少なめ | 月◯回まで・なし | 夜勤は月4回まで |
| 残業少なめ | 月◯時間まで | 残業は月10時間まで |
| 通いやすい所 | 片道◯分まで | 家から片道40分まで |
| 給料は下げたくない | 年収◯万円以上 | 年収400万円以上 |
| 休みが多い所 | 年間休日◯日以上 | 年間休日120日以上 |
| 早めに入りたい | ◯月◯日以降 | 入職は4月1日以降 |
表の右の列は書き方の見本で、おすすめの数字ではありません。自分の数字に入れかえてください。
数字が思いつかないときは、いまの職場の数字を先に書くと決めやすいです。「いまは月8回。次は半分まで」という決め方で十分です。



「夜勤少なめ」のまま進めたわたしは、この表の左の列だけで入職を決めたことになります。
看護の言葉でもう一段切る
同じ「夜勤は月4回」でも2交代と3交代では重さがちがうので、数字のとなりに勤務の形も書きます。看護の勤務には、数字を入れてももう一段のずれがあるからです。わたしがいた3交代の病棟では、準夜と深夜を1回ずつ数えていました。
数字のとなりに書きそえたいのは、次の5つです。
- 2交代か3交代か
- 準夜と深夜それぞれ何回か
- 早番・遅番・待機があるか
- 残業に始業前の時間を入れるか
- 年収は夜勤手当を入れた額か
とくに注意したいのは最後の年収です。わたしの病棟時代の年収は370万円でしたが、夜勤手当の比重が大きくて、基本給は高くありませんでした。
「いまと同じ年収」と伝えると、夜勤ありの求人が届きやすくなります。日勤だけで探すなら、「夜勤手当なしで年収◯万円以上」と書きます。
残業も同じです。始業前に情報収集をする時間を残業に数えるかどうかで、「残業ほぼなし」の意味が変わります。始業前の時間の考え方は、看護師の前残業について調べた記事にまとめています。
外すものとゆるめる順も書く
最後に、「これは外す」と「ここはゆるめられる」を書きます。希望だけを伝えると、希望の外側は担当の人の判断になります。外すものを先に書けば、条件を広げる提案は止まりやすくなります。
外すものの書き方の例です。
- 訪問看護は今回は外す
- 急性期の病棟は外す
- 2交代の夜勤は外す
- 通勤に乗りかえ2回は外す
逆に、ゆるめられる条件には順番を付けます。たとえば、こう書きます。
合う求人がないときは、通勤を片道60分まで広げます。年収は380万円まで下げられます。夜勤なしは変えません。(ゆるめる順の書き方の例)
ゆるめる順番を自分で決めておくと、「その条件だと難しいです」と言われたときに、あわてずに済みます。相手に決めてもらうのではなく、自分で決めた順にゆるめるだけだからです。
担当に送る伝え直しの文面4つ
表が埋まったら、電話ではなく文字で送ります。文字なら、担当の人が病院に確かめるときも、そのまま使えるからです。名前と数字を入れかえて使ってください。
順番に見ていきます。
条件を数字で送り直す文面
最初の1通は、責める言葉を入れずに、条件を上書きするつもりで書きます。「前に伝えた希望があいまいだったので、整理しました」と書き出すと、相手も受け取りやすいです。
お世話になっております。◯◯です。先日お伝えした希望があいまいだったので、数字で整理しました。絶対の条件は、①夜勤なしの日勤のみ、②通勤は自宅から片道40分まで、の2つです。できれば、残業は月10時間まで、夜勤手当なしで年収400万円以上、入職は4月1日以降を希望します。訪問看護と急性期の病棟は、今回は外してください。条件に合う求人がいまない場合は、ないと教えていただけると助かります。(送り直す文面の例)
最後の1文は入れておいてください。「ない」と言ってもらえるようにしておくと、代わりの求人が届く回数は減りやすくなります。ないと分かれば、こちらも次の動きを決められます。
合わない求人への返し方
合わない求人が届いたら、黙って流さずに、理由を1行そえて断ります。理由がないと、担当の人は何が合わなかったのかが分からず、次も近い求人を出すからです。
ご紹介ありがとうございます。今回の求人は、夜勤が月4回あるため見送ります。夜勤なしが絶対の条件です。通勤と年収は条件に合っていました。(断る文面の例)
合っていた点も書くと、次の求人が近づきやすくなります。



わたしが2回目に使った会社の公式ページにも、希望に沿わないときは断ってよく、理由も聞かせてほしいとあります。
断ることは、相手にとっても次の紹介の材料になります。断ったあとに電話やLINEが増えて困っている場合は、話が別です。連絡の手段や時間帯の決め方は、看護師の転職エージェントがしつこいときの止め方の記事に文例つきで書いています。
紹介の理由を聞く一文
条件から外れた求人が届いたら、断る前に1回だけ、紹介の理由を聞きます。
この求人をご紹介いただいた理由を教えてください。わたしの条件のうち、どれに合っていて、どれが合っていませんか。(聞く文面の例)
この質問の答えで、5つの型のどれなのかがだいたい分かります。
- 条件を見落としていた
- 合う求人がなかった
- 広げたほうが決まると考えた
- 病院に確かめていなかった
答えが返ってこない、話をそらされるなら、それも1つの答えです。逆に「いまは合う求人がありません。近いものとして出しました」と言ってくれる担当の人は、信用していいと思います。
面接の日程が入る前に止める
合わない求人のまま、見学や面接に進まないでください。知恵袋で読んだ10件のうち、見学のつもりで日程を組んだら面接の話になっていた、という相談が2件ありました。
希望の条件に入っていない所の面接も何回か受けた。希望していない所でも志望動機を悩んで書き、面接では意欲を見せるよう言われて、疲れてしまった。(知恵袋の相談の要旨)
止めるときは、こう送ります。
ご提案ありがとうございます。この求人は、絶対の条件の夜勤なしに合わないため、見学も面接も見送ります。応募はしませんので、先方への連絡が済んでいる場合は、取り消しをお願いします。(止める文面の例)
「見るだけ」のつもりでも、相手の病院は面接の準備をしています。断るのは、日程の候補を出す前がいちばん楽です。もう日程が入ってしまった人も、気づいたその日のうちに同じ文面を送って、取り消しを頼んでください。
それでも変わらないときの見切りの線|1社だけに頼ったわたしから
数字で送り直しても変わらないなら、あなたの伝え方の問題ではありません。どこで見切るかを、先に決めておきます。
順番に見ていきます。
送り直したあと1回で見る
数字で送り直したあと、絶対の条件を外した求人がもう1回届いたら見切る、というのがわたしの目安です。決まった根拠のある回数ではありません。
送り直したら、次に届く求人を1回だけ見ます。絶対に譲らない2つの条件が入っていれば、その担当の人とは続けられます。
絶対の条件を外した求人がもう1回届いたら、そこで見切ります。数字で書いたものを読んだうえで外しているので、伝え方を工夫しても変わりにくいからです。
見るのは求人そのものだけではありません。
- 外した理由の説明があるか
- 「ない」と言ってくれたか
- 病院に確かめた結果があるか
「できれば」のほうの条件が外れているだけなら、見切る場面ではありません。合う求人が少ないだけ、ということもあります。
数字で伝え直せば必ず求人が変わる、とはわたしには言えません。なので、変わらなかったときの線を先に決めておくほうが大事だと思っています。
担当を変えるか会社を足すか
見切ると決めたら、変えるものを型で決めます。全部をやめる必要はありません。
| 続いている型 | 変えるもの | 頼む先 |
|---|---|---|
| 確認されない・職場を知らない | 担当の人 | 問い合わせの窓口 |
| 会社に求人がない | 探し方を1つ足す | 別の会社や公的な窓口 |
| 広げる提案が止まらない | 担当の人か会社 | 窓口か、別の会社 |
担当の変更は、本人ではなく会社の問い合わせ窓口に頼みます。理由は「条件を数字で送ったあとも、条件の外の求人が続いたため」で足ります。変更できるかどうかは会社によるので、できないと言われたら、会社を足すほうに切りかえます。
やめるのではなく、足すと考えると動きやすいです。1社だけだと、その会社に求人がないのか、世の中にないのかが分かりません。



1社だけに頼ったわたしは、求人がその会社にないのか、どこにもないのかを確かめる方法がありませんでした。
2社目に伝えるときは、同じ文面をそのまま送ります。同じ条件で届く求人をくらべると、会社のちがいがはっきり出ます。2社目をどこにするか迷う人は、看護師転職サイトのおすすめを比べた記事を見てください。
紹介会社のほかの探し方
紹介会社に合う求人がないときは、次の3つの探し方を足します。病院が手数料を払わない探し方なので、紹介会社には出ていない求人が見つかることもあります。
- ナースセンターの無料職業紹介
- ハローワーク
- 病院の採用ページから直接応募
都道府県のナースセンターは、都道府県の看護協会が運営している無料の職業紹介です。日本看護協会のナースセンターの案内によると、インターネットで使えるeナースセンターもあります。
いくつかの探し方を同時に使うときは、どの求人にどこから応募したかを残すことが大事です。厚生労働省のリーフレットには、応募に使っていない求人サイトから、就職後に病院へ成功報酬の請求が届いた例が載っています。
同じ求人に2つの経路から応募するのも、同じ理由で避けたほうが安心です。残し方は、画面の保存やメモで十分です。使わずに進める線引きは、看護師が転職エージェントを使わない判断の記事にまとめました。
働いて確かめてから決める道
求人票の言葉で迷い疲れたら、先に派遣で日勤の暮らしを試してから、常勤の職場を決める道もあります。わたしの2回目の転職は、この順番でした。
- 派遣で介護施設などの日勤に入る
- 日勤なら続けられると確かめる
- 同じ担当の紹介で病院の外来へ
使ったのはMCナースネットで、派遣で入った先と、いまの病院の内科外来は別の職場です。見ていたのは職場の良し悪しではなく、「日勤のみ」で暮らせるかという自分の条件でした。
年収は370万円から430万円になりましたが、基本給と年収の交渉のおかげで、だれでも上がる話ではありません。
相場を見るために、ジストリーにも登録しました。病院から声がかかるスカウト型なので、条件がどのくらい通るかを見る材料になります。
看護roo!、レバウェル看護、ナース専科、マイナビ看護師にも登録はしましたが、わたしには決め手になりませんでした。
| 気をつけること | 中身 |
|---|---|
| 派遣の決まり | 病院の看護は原則派遣できない |
| 向かない人1 | 担当との関係を直せば足りる人 |
| 向かない人2 | すぐ常勤の収入が要る人 |
| 求人の数 | 地域で変わるので登録前に見る |
| 認定 | 医療分野の認定あり(他社も多数) |
労働者派遣法の施行令では、病院や診療所の看護の仕事への派遣は、紹介予定派遣や産休・育休の代わりなどに限られます。気になる病院に派遣で入って確かめる、という使い方は基本的にできません。
認定は厚生労働省の委託事業の一覧で確かめたもので、期限は2027年3月31日です。公式のよくある質問には、ほかの会社との複数登録もできるとあります。
いまの会社を続けながら1つ足す先として考えてもらえれば十分です。助かった点も合わなかった点も、MCナースネットの評判に分けて書いています。
\登録は無料です/
派遣も紹介も選べます
希望と違う求人が出てくる仕組みを一次資料で確かめた
転職サイトは看護師から手数料を取れず、採用した病院が払う仕組みです。ただ、届いた1件がその影響なのかは外から分からないので、理由を聞くのが確かです。法律の条文と厚生労働省の資料を開いて確かめました(確認日は2026年10月9日)。
順番に見ていきます。
お金を払うのは採用した側
看護師が転職サイトを無料で使えるのは、法律で決まっているからです。職業安定法の第32条の3第2項で、有料の職業紹介事業者は求職者から手数料を取れません。省令の例外にも看護師は入っておらず、お金を払うのは採用した病院や施設の側です。
手数料は、届け出た手数料表の範囲で契約ごとに決まります。厚生労働省が2026年9月30日に載せた資料では、「看護」の平均手数料額は全国で72万5千円でした。令和6年度の実績で、無期雇用か4か月以上の雇用で就職した件数と、手数料の総額から出した数字です。



「年収の何割」という話をよく見ますが、看護全体の率は一次資料で確かめられなかったので、ここでは平均額だけ書いています。
会社にお金が入るのは、あなたがどこかに就職したときです。なので「決まりやすい求人」が出やすい、と考えることはできます。でも、届いた1件がそうなのかは外から分からないので、理由を聞くのがいちばん確かです。
法律の言葉は「能力に適合」
職業安定法の第5条の8が紹介する側に求めているのは、「希望」ではなく「その能力に適合する職業」の紹介です。希望どおりの求人だけを出す義務、とは書かれていません。
希望のほうは、厚生労働省の委託事業である、医療・介護・保育分野の有料職業紹介事業者の認定制度に出てきます。厚生労働省の求職者向けリーフレットには、主な認定の基準としてこんな項目があります。
- 手数料の実績を公表している
- 6か月以内の離職に返金の決まり
- 希望の時間や場所を聞いて紹介
- 就職後の定着を支える
3つ目は、もとの文ではこう書かれています。
求職者のキャリア、志向、希望の勤務時間や曜日・勤務場所等の制約等を把握した上で、適した就業先の紹介を行っている。(リーフレットの認定基準の原文)
希望を聞き取って紹介しているかは、会社の質を見る物差しの1つになっています。
会社ごとの実績は公開されている
紹介会社ごとの実績は、だれでも見られます。厚生労働省の人材サービス総合サイトで会社名を検索すると、次の項目が確かめられます。
- 紹介で就職した人の数
- うち6か月以内に辞めた人の数
- 手数料の実績と手数料表
- 返金の決まりがあるか
- 認定を受けているか
手数料と同じ日に出た厚生労働省の資料も見ました。紹介で就職した「看護」の人のうち、6か月以内に辞めた割合は全国で12.9%です。
これは令和5年度の実績で、無期雇用の就職の数字です。リーフレットには、職種や業界で事情がちがうので参考の1つとして見てほしい、という注意書きもあります。
いま使っている会社の数字を1回見ておくと、気持ちが少し変わります。認定がない会社が悪い、という意味ではありません。希望と違う求人が続いて不安なとき、うわさではなく数字で確かめられる場所がある、ということです。
看護師の転職サイトと希望と違う求人についてよくある質問
- 看護師の転職サイトで希望と違う求人ばかり来るのは、希望が高望みだからですか?
-
高望みとは限りません。その会社の手持ちに合う求人がないだけ、ということがあります。まず条件を数字で送り直し、「合う求人がないときは、ないと教えてください」と頼んでください。ないと言われたら、ゆるめる順番を自分で決めるか、ほかの探し方を足します。
- 転職サイトの求人を断り続けると、看護師は紹介してもらえなくなりますか?
-
断ること自体は問題ありません。MCナースネットの公式のよくある質問にも、希望に沿わないときは断ってよいと書かれています。ただ、条件の内容によっては紹介が難しいこともある、とも書かれています。紹介が止まったら、その会社には合う求人がいまない、と受け取って探し方を足してください。
- 希望と違う求人を紹介されるのは、紹介料が高い求人を優先しているからですか?
-
外からは分かりません。手数料は会社が届け出た手数料表の範囲で契約ごとに決まります。厚生労働省の資料では、看護の平均手数料額は全国で72万5千円(令和6年度の実績)でした。届いた1件がどうなのかは確かめようがないので、「この求人を紹介した理由」を聞くのがいちばん早いです。
- 看護師の転職サイトは使わないほうがいいですか?
-
使わないほうがいい、とはわたしは思いません。求人を自分で確かめる時間がない人には助けになります。ただ、行きたい病院が決まっている人は、直接応募やナースセンターのほうが合うこともあります。使うなら、条件を数字で渡すことと、1社だけにしないことをおすすめします。
- 転職サイトによって同じ病院の求人の内容が違うときは、どうすればいいですか?
-
両方の担当に「いつの時点の情報ですか」と聞いてください。求人の情報は正確で最新の内容に保つことになっていますが、更新の時期がずれることはあります。最後に頼りになるのは、病院から出る労働条件の書面です。内定のあと、求人と書面をくらべて、違う点は入職の前に確かめます。
- 看護師の転職サイトの担当者は変更してもらえますか?
-
会社の問い合わせ窓口に頼めます。変更できるかどうかは会社によるので、公式のページか窓口で確かめてください。理由は「条件を数字で伝えたあとも、条件の外の求人が続いたため」で足ります。担当の人に直接言う必要はありません。
- 転職サイトに伝える希望条件は、いくつまでにすればいいですか?
-
いくつ伝えてもかまいません。ただ、絶対に譲らない条件は2つまでを目安にして、残りは「できれば」に分けてください。全部が絶対だと、どれを外していいかが担当の人の判断になります。ゆるめられる条件には、ゆるめる順番も書いておくと安心です。
- 夜勤なしで年収も下げたくない、という希望の求人は看護師の転職サイトで見つかりますか?
-
見つかるとも見つからないとも、わたしには言えません。わたしは日勤のみで年収が370万円から430万円になりましたが、基本給が高い職場と年収の交渉のおかげでした。伝えるときは「夜勤手当なしで年収◯万円以上」と数字にします。合う求人がなければどちらをゆるめるかも、先に決めておいてください。
- 見学のつもりが面接だったとき、希望と違う求人は断れますか?
-
断れます。応募するかどうかを決めるのはあなたです。「見学と聞いていたので、選考は見送ります」と、その日のうちに文字で担当の人へ送ってください。次からは、日程を決める前に「見学だけですか、面接ですか」を文字で確かめると防げます。
- 看護師が転職サイトを複数使うとき、希望と違う求人を減らすコツはありますか?
-
全部の会社に、同じ文面で同じ数字を送ることです。同じ条件で届く求人をくらべると、会社や担当の人のちがいが分かります。あと、同じ求人に2つの会社から応募しないことと、どこから応募したかを残しておくことも大事です。
まとめ:看護師の転職サイトで希望と違う求人が続いたら、数字で1回送り直す
希望と違う求人が続くと、担当の人が悪いのか、自分の言い方が悪いのか、分からなくなります。分けるために、先に数字で1回送り直してみてください。
- 希望の言葉を数字に直す
- 絶対に譲らない条件は2つまで
- 外すものとゆるめる順も書く
- 断るときは理由を1行そえる
- 面接の日程が入る前に止める
- 送り直して1回外れたら見切る
- やめるより探し方を1つ足す
わたしは1回目の転職で、「夜勤少なめ」という言葉のまま入職を決めました。あのとき月に何回かを確かめていたら結果が変わったのかは、やり直せないので分かりません。
それでも、言葉のまま進めて、入ってから数えるよりはいいはずです。今日は、表の左の列にある自分の言葉を1つ、数字に直すところから始めてみてください。








