行きたい病院が決まっていて、夜勤の回数などを自分で聞ける人は、看護師の転職エージェントを使わなくても進められます。ただ、一度紹介を受けた病院を、あとから黙って直接応募に切り替えるのは避けたほうが安全です。
見学先で「直接応募のほうが助かる」と言われたり、知恵袋で「利用しないで」という投稿を見たりした人もいると思います。逆に、職場をくらべたい人や、年収と入職日の交渉を任せたい人には、使う意味があります。
どちらを選ぶにしても、使うかどうかより先に「どの病院を、どの道で受けるか」を分けておいてください。
わたし(あさこ)は3交代の急性期病棟を7年で離れ、そのあと2回転職しています。2回ともエージェント経由で、1回目は合わない職場に入って1年で辞めました。厚生労働省の資料と、迷っている看護師の相談18件を読んで、線の引き方をまとめます。
\最初にこの記事の結論/
看護師が転職エージェントを使わない方がいい人・使う方がいい人
分かれ目は、エージェントに何を任せたいかです。間に人が入ることに価値を感じないなら、使わなくても困りません。
| あなたの状況 | 向く探し方 | 理由 |
|---|---|---|
| 行きたい病院が決まっている | 病院に直接応募 | 間に入る人がいらない |
| 地元で相談しながら探したい | ナースセンター | 無料で就業相談員がいる |
| まだ転職するか決めていない | ハローワークの検索 | 登録なしで求人を見られる |
| いくつか並べてくらべたい | エージェント(2社以上) | 求人を集めてもらえる |
| 年収や入職日を言い出せない | エージェント | 交渉を任せられる |
| 日勤の生活を先に試したい | 派遣会社 | 働いてから決められる |
表はわたしの整理で、決まった基準ではありません。1人の中に、いくつかの状況が重なることもあります。そのときは、病院ごとに道を分ければ大丈夫です。
順番に見ていきます。
使わなくていい3つの場面
1つ目は、行きたい病院がもう決まっているときです。採用ページに問い合わせ先があれば、間に人を入れる理由はあまりありません。知恵袋で読んだ相談にも、応募したい病院が決まっていて、知り合いの知り合いがそこで働いている、という方がいました。
2つ目は、夜勤の回数や残業を、自分の口で聞ける人です。エージェントが引き受けてくれる仕事の多くは、聞きにくいことを代わりに聞くことです。自分で聞けるなら、その分は自分でできます。
3つ目は、返事のペースを自分で決めたい人です。急かされるまま面接の日が決まった、連絡が多くて考える時間がない、という相談も読みました。使い続ける人も、転職サイトに急かされるときの止め方を知っておくと楽です。
- 行きたい病院が決まっている
- 条件を自分で聞ける
- 自分のペースで進めたい
この3つが全部そろう人は、使わない道を選んでも損はしにくいと思います。
使ったほうが楽な3つの場面
使ったほうが楽なのは、次の3つの場面です。
| 場面 | 使うと楽になること |
|---|---|
| くらべる相手がほしい | 求人を集めて並べてもらえる |
| 年収や入職日を言い出しにくい | 交渉を任せられる |
| 夜勤の合間に日程を組めない | 見学や面接の日程を任せられる |
行きたい病院がまだない人は、求人を並べてもらうだけでも、自分の条件がどのくらい通るのかが見えてきます。くらべるなら1社ではなく2社以上にしてください。
わたしが2回目に使った会社の公式のよくある質問には、担当者が就職先と給与の調整をすることもできる、と書かれています。交渉を任せられることは、直接応募にはない部分です。どの会社を選ぶかで迷ったら、看護師転職サイトをくらべた記事も見てみてください。
迷ったら任せたいことで決める
どちらか決められないときは、エージェントに任せたいことを数えてみてください。次の5つのうち、いくつに丸がつくかです。
- 求人を集めてもらう
- 病院に条件を聞いてもらう
- 見学や面接の日程を組む
- 年収と入職日の交渉
- 内定の返事の時期の調整
丸が0〜1個なら、使わなくても困らない人です。2個以上なら、使ったほうが楽になる人です。この線は、わたしの目安で、決まった数があるわけではありません。
あさこ丸が多い人も、全部の病院をエージェント経由にする必要はなく、直接受けたい病院は先に分けておけます。
「使わないで」と言われる理由を、平均手数料72万5千円から確かめた
「使わないで」という声の出どころは、ほとんどが紹介手数料です。法律の条文はe-Govで、手数料の数字は厚生労働省の資料で、2026年10月16日に1つずつ見ています。
順番に見ていきます。
払うのは採用する病院
看護師がエージェントを無料で使えるのは、法律の決まりです。職業安定法の32条の3と、その省令で決まっているのはこの2つです。
- 求職者から手数料は取れない
- 例外の職業に看護師はない
例外になっているのは、芸能家やモデル、一部の専門職などです。
手数料を払うのは、採用した病院の側です。会社が国に届け出た手数料表をもとに、契約ごとに決まります。厚生労働省が病院などの求人者に向けて出した資料には、「年収の一定割合相当」を払う形が一般的と書かれていました。
同じく求人者向けの別の資料には、契約の条件によっては、1人の紹介で100万円を超える手数料になる場合もある、とあります。よく見かける「年収の25〜30%」という数字は、会社の手数料表と契約で変わるものです。看護全体で年収の何割なのかを示す公的な数字は、わたしが開いた資料の中にはありませんでした。
看護の平均手数料は地域で違う
率ではなく額なら、公的な数字があります。厚生労働省は、職業紹介で看護の仕事に就いた人について、病院などが払った手数料の平均額を出しています。地域ブロックごとの、令和6年度の実績です。
| 地域ブロック | 看護の平均手数料額 |
|---|---|
| 全国 | 72万5千円 |
| 北海道 | 64万4千円 |
| 東北 | 69万4千円 |
| 南関東 | 76万9千円 |
| 北関東・甲信 | 58万1千円 |
| 北陸 | 81万7千円 |
| 東海 | 78万4千円 |
| 近畿 | 73万円 |
| 中国 | 66万4千円 |
| 四国 | 58万1千円 |
| 九州 | 57万5千円 |
この表は、紹介会社の事業所がある場所で分けた数字です。病院がある場所ごとの数字ではないので、「わたしの県の病院が払う額」とは読めません。
それでも、病院の側から見ると、1人の採用で数十万円が出ていくことは分かります。見学先で「直接のほうが助かる」と言われるのは、この数字を見ると自然なことです。
直接なら有利とは言い切れない
では、直接応募のほうが受かりやすいのか。ここは、どの一次資料にも答えがありませんでした。読んだ相談にも、両方の例があります。
紹介会社に「経験の面で無理です」と言われ、別の病院を勧められた人。あきらめきれずに本命の病院へ直接応募し、面接まで進んでいた。(知恵袋の相談の要旨)
40代の人。派遣会社から、顔合わせだけで決まると勧められた有料老人ホームがあった。そこへホームページから直接応募したら、面接のあとに不採用の通知が届いた。(知恵袋の相談の要旨)
どちらの方も、結果の理由は分かっていません。たった2件で決めつけることはできないので、経路より、次の3つが合うかで結果は動くと考えておくのがいいと思います。
- これまでの経験と部署
- 入職できる時期
- 夜勤や勤務時間の条件



払う契約を選んだのは病院の側なので、「紹介で入るわたしは迷惑なんだ」と思わなくて大丈夫です。
迷った看護師の相談18件を6つの場面に分けた
知恵袋で、エージェントを使うか、直接応募などに切り替えるかで迷っている看護師本人の相談を18件読みました。いちばん古いのは2011年、新しいのは2026年の投稿です。場面の分け方は、わたしの整理です。
| 場面 | 件数 | 先に決めること |
|---|---|---|
| 直接のほうが歓迎と聞いた | 6件 | その病院だけ直接にするか |
| 行きたい病院が決まっている | 2件 | 最初から直接で受けるか |
| 確認が遅い・募集終了と言われた | 3件 | いつまで待つか |
| 経路を変えたら結果が変わるか | 2件 | 同じ病院に二重に出ていないか |
| 急かされた・連絡が多い | 3件 | 返事の期限を自分で言うか |
| どの探し方がいいか決められない | 2件 | 任せたいことは何か |
いちばん多かったのは、ほかの人から「直接のほうが歓迎される」と聞いて揺れている相談です。聞いた相手は、見学先の案内の人、職場の上司、病院のホームページの募集要項でした。
3年目の人。転職サイトを通して見学に行った病院で、案内の人に、サイトを通すと紹介料が高くつくので直接応募だとありがたい、と言われた。面接を受けたいけれど、サイトを通さずに応募するのは違反なのか。(知恵袋の相談の要旨)
病院のホームページに、紹介業者を通さず直接連絡を、直接の応募を優先する、と赤字で書かれていた。見学はもう紹介会社を通して申し込んだあとだった。(知恵袋の相談の要旨)
求人サイトで、直接応募なら祝い金が出ると知り、紹介会社に取り下げを頼んだ。「わたしの情報は、もう病院に渡っているのでしょうか」。(知恵袋の相談の要旨)
18件を読んで気づいたのは、15件が、紹介会社や派遣会社に登録したあとで迷っていることです。迷う時期が後ろになるほど、選べる道は減っていきます。
急かされたり、連絡が多くて疲れたりしている人は、まず連絡のしかたを決め直すのが先です。電話の時間帯や手段の伝え方は、看護師の転職エージェントがしつこいときの止め方にまとめています。



相談の多くは「使うか使わないか」より、「どの病院をどの道で受けるか」をいつ決めるか、の問題でした。
わたしは2回ともエージェントを使った
1回目につまずいたのは、エージェントを使ったからではありませんでした。頼る先を大手の1社にしぼり、「夜勤少なめ」の中身を数字で聞かなかったのが原因です。
1回目の転職は7年目の春でした。頼んだのは大手エージェントの1社で、伝えた希望は「夜勤少なめの病棟を探して」です。届いた求人票にも、同じ「夜勤少なめ」の文字がありました。
その「少なめ」の回数は、聞かないまま入職を決めました。入職日を2月から4月へ動かしてもらっていて、そのうえ条件まで聞き直すのは気が引けたんです。入ってみると夜勤は月8〜10回あり、そこは1年で辞めています。



1回目のわたしに足りなかったのは、エージェントを使わない勇気ではなく、「月に何回ですか」の一言でした。
月に何回かを確かめるのは、どの道で応募しても、応募する本人ができることです。エージェントを使わなくても、聞かなければ回数は分からないままです。
2回目に登録したのはMCナースネットです。使い方は、1回目から3つ変えました。
- 「日勤のみ」を絶対条件にした
- 1回目の失敗を正直に話した
- 派遣で先に試してから決めた
最初は派遣で介護施設などの日勤に入り、日勤なら続くと分かってから次へ進みました。いまの職場は派遣先とは別で、同じ担当の方から紹介された病院の内科外来です(正社員)。
年収は、病棟の370万円から外来で430万円に変わりました。もともと基本給が高い病院だったのに加えて、年収の交渉を担当の方が引き受けてくれています。
派遣で先に試すことと、年収の交渉を任せることは、直接応募にはありません。2回目にエージェントを使った意味は、わたしの場合ここにありました。
相場を見る材料には、スカウト型のジストリーも使いました。ほかにも登録はしましたが、わたしにとっての決め手にはなりませんでした。
- 看護roo!
- レバウェル看護
- ナース専科
- マイナビ看護師
1回目の失敗の全体は、看護師の転職で失敗したパターンの記事に書いています。
転職エージェントを使わないで探す3つの道
使わないと決めたら、紹介会社がしていた仕事を自分で引き受けます。道は、病院への直接応募、ハローワーク、ナースセンターの3つです。
| 探し方 | 病院が払う紹介手数料 | 間に入る人 |
|---|---|---|
| 病院に直接応募 | なし | いない(自分で聞く) |
| ハローワーク | なし(無料の職業紹介) | 窓口の職員 |
| ナースセンター | なし(無料の職業紹介) | 就業相談員 |
ハローワークとナースセンターは、手数料も報酬も受け取らない「無料職業紹介」です。病院の負担を気にしている人は、この2つも直接応募と同じ側に入ります。
順番に見ていきます。
病院に直接応募する
直接応募では、紹介会社が代わりにしていたことを、全部自分でやります。始める前に、引き受けることを並べておくと、途中で止まりにくいです。
- 募集中かを採用ページで確かめる
- 見学を申し込む
- 夜勤の形と月の回数を聞く
- 残業と始業前の時間を聞く
- 年収は夜勤手当なしで聞く
- 入職日の相談をする
- 決まった条件を書面でもらう
最初の問い合わせは、電話よりメールか問い合わせフォームのほうが、聞いたことが残ります。そのまま使える文面を置いておきます。
「看護師の採用について、お問い合わせします。採用ページの看護師募集を拝見しました。正職員で、◯月以降の入職を考えています。応募の前に、配属予定の部署の夜勤の形(2交代か3交代か)と月の回数の目安、見学ができるかを教えていただけますか。」
夜勤の形と回数を、最初のメールで聞いておくのがわたしのおすすめです。わたしが1回目に聞けなかったのは、まさにこの一言でした。



直接応募では、聞きにくいことを聞く役も、断られたときに受け止める役も、自分に回ってきます。
直接応募で不採用になっても、理由は教えてもらえないことがあります。理由の聞き方と次に出すまでの間は、面接に落ちた看護師が次にやることに書きました。
ハローワークで探す
ハローワークは国の無料の職業紹介です。厚生労働省の資料にあった数字は、この2つでした。
- 全国に544か所
- 医療・介護・保育で約17万件
2つ目は、令和5年度にこの分野で就職した件数です。
ネットのハローワークインターネットサービスでは、ハローワークに求職の登録をしていない人も、求人を検索できます。まだ転職を決めていない人が、相場や条件を眺めるのにも使えます。
厚生労働省は、病院など求人を出す側にも、ハローワークやナースセンターの利用を呼びかけていました。求人票に「夜勤あり」とだけ書かれている場合は、応募の前に、月の回数を病院へ自分で聞いてください。
ナースセンターに相談する
ナースセンターは、看護職のための公的な窓口です。法律で置かれた窓口で、日本看護協会の案内では、47の都道府県それぞれに1か所ずつあります。運営しているのは、県から指定を受けたその県の看護協会です。
仕事は、看護職の無料の職業紹介と、キャリアコンサルティングの知識を持った就業相談員による就業相談です。ネット版のeナースセンターでは、窓口に行かなくても、登録や検索、紹介の依頼ができます。
転職サイト以外の方法を探して、eナースセンターに登録した人。思ったほど求人の情報が多くない。民間のサイトは数が多すぎて、個人情報を出すのも怖い。(知恵袋の相談の要旨・2012年の投稿)
求人の数は地域や時期で変わるので、自分の県の画面を見てみるのが確かです。話を聞いてくれる相手がほしいだけなら、就業相談で足りることもあります。日勤のみの求人をeナースセンターなどで絞る方法は、転職サイトで夜勤なしの求人が少ないと感じたときの探し方に書いています。
使うなら登録の前に決める4つ
使うと決めた人も、登録の前に決めておくことがあります。いちばん大事なのは、1つ目の「直接で受ける病院を分ける」です。
順番に見ていきます。
直接応募する病院を先に分ける
登録の前に、直接応募で受けたい病院の名前を紙に書いておいてください。その病院の名前は、エージェントの担当には伝えずに、自分で応募します。
先に分けておく理由は、あとからの切り替えが病院の負担になることがあるからです。厚生労働省のリーフレットには、こんな例が載っていました。
- 同じ法人の別施設が直接採用
- 使っていないサイトからも請求
1つ目は求人者向けの資料にあった事例です。同じ法人の別の事業所が、紹介で不採用になった人とは知らずに直接採用し、紹介会社から手数料を請求されたそうです。
契約が法人の名前で結ばれていたため、法人の単位で判断されたとのことでした。
2つ目は求職者向けで、応募に使っていないサイトからも病院に成功報酬の請求が届いた例です。病院と紹介会社がどんな契約を結んでいるかは、外からは見えません。
- 直接の病院は登録前に決める
- 紹介を受けた病院は紹介で受ける
- どこから応募したか記録する
もう紹介が動いている病院を直接に切り替えたいなら、わたしなら黙っては動きません。先に担当へ取り下げを文字で伝えて、病院には最初は紹介会社を通していたことを話し、扱いは病院に任せます。
会社の実績を公的サイトで見る
登録する会社の数字は、国が公開している人材サービス総合サイトで見られます。「年収の何割」が気になる人は、登録する会社の手数料率の実績をここで見るのが近道です。
手数料のことで見ておきたいのは、次の3つです。
- 手数料率の実績(何割か)
- 届け出た手数料表
- 早く辞めたときの返金の決まり
ほかに、紹介で就職した人の数と、そのうち6か月以内に辞めた人の数、医療分野の適正事業者の認定を受けているかも出てきます。求職者向けのリーフレットには、紹介会社は手数料表を求職者にも明示しなければならない、とも書かれていました。
数字が多いか少ないかで、その会社がいいか悪いかを決めることはできません。6か月以内に辞めた人の数についても、職種や業界で事情が変わるので参考程度に、とリーフレット自身が断っています。
急かされても止まれる決まり
急かされると、「もう断れない」と感じてしまいます。紹介会社の側が守る決まりは、厚生労働省が求職者に向けて出したリーフレットにまとまっています。
- お祝い金などは出せない
- 紹介した人に2年は転職を勧めない
- 退職日の指示に従う義務はない
2つ目は、期間の定めのない雇用で就職した場合の決まりです。3つ目について、リーフレットは、退職の日付を紹介会社から指定されても、第三者の指示に従う必要はないと書いています。
紹介された仕事を断ることもできます。わたしが2回目に使った会社の公式のよくある質問にも、断ってよく、そのときは理由も聞かせてほしい、と書かれていました。返事の期限は、自分から「◯日までにお返事します」と先に言ってしまうと、追われにくくなります。
自分ひとりでできないことを頼む
使うなら、自分ひとりではできないことを頼むのが、いちばん元が取れる使い方だと思います。わたしの場合、それは派遣で先に試すことと、年収の交渉でした。
担当の方に最初に渡すのは、次の3つです。
- 絶対に譲らない条件を数字で
- 前回うまくいかなかった点
- 返事をするペース
数字で伝えたのに外れた求人が続くこともあります。そのときの伝え直し方は、担当から希望と違う求人ばかり届くときの伝え直し方に文面ごと書いています。
MCナースネットの公式で確かめたことは、こうです。
- 派遣・紹介予定派遣・就職・単発
- 他社やハローワークと並行できる
- 自分で進める活動に制約はない
直接応募する病院を自分で持ったまま、1つ足す使い方ができます。
ひとつ決まりがあります。労働者派遣法の施行令では、看護師が病院・診療所へ派遣で入れるのは例外のときだけです。紹介予定派遣、産休・育休などの代わり、へき地などです。
わたしが派遣で入ったのも介護施設などで、いまの外来とは別の職場です。
向かない人もいます。
- 行きたい病院が決まっている人
- すぐ常勤の収入がほしい人
公式のよくある質問にも、希望の条件しだいで紹介が難しい場合がある、と書かれています。
わたしが使ってよかったところも、引っかかったところも、MCナースネットの評判の記事で包みかくさず書いています。
\派遣で日勤を先に試せる/
登録は無料です
看護師が転職エージェントを使わないときによくある質問
- 看護師が転職エージェントを使うと、紹介料のせいで採用に不利になりますか?
-
不利になるかどうかを示す公的なデータは、わたしには見つけられませんでした。手数料を払うのは病院の側で、紹介会社に求人を出すかどうかも病院が決めています。気になる病院があるなら、登録の前に直接応募で受けると決めておけば、迷わずに済みます。
- 看護師は転職エージェントを使わずに直接応募したほうが受かりやすいですか?
-
受かりやすいとは言い切れません。読んだ相談には、直接応募で面接まで進んだ例も、直接応募で不採用になった例もありました。経路より、経験・時期・条件が合うかで結果は動くと考えておくのがいいと思います。
- 転職エージェント経由で落ちた病院に、看護師が直接応募し直してもいいですか?
-
わたしなら避けます。厚生労働省の求人者向けの資料に、こんな事例があります。紹介された人を不採用にしたあと、同じ法人の別の事業所が直接採用して、手数料を請求されました。どうしても受けたいなら、紹介会社を通していたことを病院に正直に伝えて、受けられるかを先に聞いてください。
- 転職エージェントに紹介された病院へ、看護師が自分で直接応募するのは違反ですか?
-
違反になるかどうかは、その会社の利用規約と、病院と会社の契約しだいです。だまって切り替えると、病院が手数料を請求される形になることもあります。切り替えたいときは、先に担当へ取り下げを文字で伝えてください。
- 看護師が転職エージェントを使わないと、年収の交渉はできませんか?
-
自分でもできます。面接のあとか内定の前に、夜勤手当を除いた年収の希望を、数字で伝えてください。言い出しにくい人は、交渉を任せるためにエージェントを使うのも1つの考え方です。
- 転職エージェントを使わない看護師は、ナースセンターとハローワークのどちらを使えばいいですか?
-
どちらも無料の職業紹介なので、両方使ってかまいません。ナースセンターは看護職のための窓口で、就業相談員に相談できます。ハローワークは登録していなくてもネットで求人を検索できるので、まず相場を見るのに向いています。
- 看護師が転職エージェントに登録だけして、使わないのはありですか?
-
ありです。ただ、厚生労働省のリーフレットに注意したい例があります。2つの求人サイトに登録して1つだけで応募したのに、もう1つからも病院へ成功報酬の請求が届いた例です。どこから応募したかを画面の保存などで残し、使わない会社には利用をやめると伝えておくと安心です。
- 看護師の転職エージェントは電話なしで使えますか?
-
会社によります。わたしが2回目に使った会社の公式のよくある質問には、電話・メールなど希望に沿った方法で紹介する、とあります。電話は時間の指定もできるそうです。登録のときに「連絡はメールで」と最初に伝えてください。
- 1回目の転職でエージェントを使って失敗した看護師は、次は使わないほうがいいですか?
-
使うかどうかより、前回なにを確かめなかったかを先に見てください。わたしは1回目、「夜勤少なめ」が月何回かを確かめずに入って、1年で辞めました。2回目は条件の伝え方を変えて、またエージェントを使っています。確かめなかったことは、直接応募でも同じように起こりえます。
- 看護師の転職エージェントの紹介料は、年収の何割ですか?
-
会社の手数料表と契約で決まるので、1つに決まった割合はありません。厚生労働省の資料は「年収の一定割合相当」を払う形が一般的としています。看護の平均手数料額は、令和6年度の実績で全国72万5千円でした。登録する会社の手数料率の実績は、人材サービス総合サイトで見られます。
まとめ:看護師が転職エージェントを使わないか迷ったら、病院ごとに道を分ける
転職エージェントを使うか使わないかは、全部まとめて決めなくていいことです。病院ごとに、どの道で受けるかを先に分けておけば、あとから迷う場面が減ります。
- 行きたい病院は直接で受ける
- 任せたいことが2つ以上なら使う
- 手数料を払うのは病院の側
- 紹介済みの病院は黙って変えない
- 無料の窓口は2つある
- 会社の実績は公的サイトで見る
- 条件は月何回まで数字で聞く
わたしは2回ともエージェントを使いました。1回目がうまくいかなかったのは、1社だけに頼って、夜勤の回数を確かめなかったからでした。
今日やるなら、行きたい病院の名前を書き出して、「直接で受ける」「紹介で受ける」の印をつけるところからで十分です。








