「看護師1年目の目標、書いてきてね」って面談前に言われて、用紙の前で固まってませんか。何を書けば正解なのか分からないし、大きく書くと達成できなさそうだし、小さく書くとやる気がないと思われそうで、ペンが止まる気持ち、すごく分かります。
わたしも1年目のとき、まったく同じところでつまずきました。当時は3交代に慣れるだけで必死で、覚えることも山積みで、「目標」なんて考える余裕がなかったんですよね。
先に結論だけお伝えすると、1年目の目標は「立派なこと」じゃなくて「いつまでに・何が・一人でできるか」を数字で区切るのがいちばん書きやすくて、評価もされやすいです。下にそのまま使える文例も並べたので、ピンとくるものを選んでアレンジしてもらえたらと思います。
看護師1年目の目標は「いつまでに何が一人でできるか」で決める

結論からお伝えすると、1年目の目標は「立派さ」ではなく「いつまでに・何が・一人でできるようになるか」を数字で区切るのがいちばん書きやすいです。
ひとつずつ見ていきますね。
大きな目標を書こうとして固まる

1年目で目標が書けない理由のほとんどが、最初から「立派なこと」を書こうとして手が止まるパターンなんですよね。わたしも「患者さんに信頼される看護師になる」みたいな大きい言葉から書こうとして、何時間もペンが止まりました。
でも振り返ると、面談で先輩が見ているのは志の高さじゃなくて、達成できるかどうかなんです。だから大きい言葉は一旦置いて、日々の業務に引きつけて考えると一気に書きやすくなります。
数字で区切ると評価しやすい

目標は「努力する」「頑張る」みたいなふわっとした言葉だと、達成できたかどうかを誰も判定できないんですよね。だから「いつまでに」「何回」「いくつ」という数字を入れて、できた・できないがはっきり分かる形にします。先輩や師長さんも数字があると評価しやすくて、面談がスムーズに進みます。具体的には、こんな要素を入れると形になります。
- ○月までに、と期限を入れる
- 採血・点滴など対象の手技を1つに絞る
- 「一人で」「先輩確認なしで」と到達点を書く
- ○回・○件と回数で区切る
数字が入ってるだけで、面談のときに「できました」と胸を張れるんですよね。
できないことから1つ選ぶ

何を目標にすればいいか分からないときは、いま自分が「先輩に確認しないとできないこと」を1つ思い浮かべてみてください。思い浮かんだことが、そのまま目標になります。全部を一気に書こうとしなくて大丈夫です。1年は長いようであっという間なので、欲張らずに2〜3個に絞ったほうが、結局ちゃんと達成できます。
わたしは欲張って5個書いて、半分も達成できなくて翌年の面談で気まずかったので、ほんと欲張らないのをおすすめします。
そのまま使える看護師1年目の目標の文例

ここからは、面談用の目標設定シートにそのまま書ける行動目標の文例を並べますね。自分の病棟に合わせて、手技名や時期を入れ替えて使ってください。
ひとつずつ見ていきますね。
前期(入職〜半年)の文例

入職してすぐの時期は、まず「基本の業務を流れで覚える」ことが中心になります。難しい目標を立てるより、毎日やる作業を一人でできるようにする方が、達成感もあって続きます。下の文例から、自分の病棟でやることに近いものを選んでみてください。
- 6月までにナースコールを一番に取る
- 始業時刻にすぐ業務へ入れるようにする
- 9月までに採血を一人で実施する
- 食事・排泄介助の手順を覚えて実践する
- 報告の型(SBAR)を使って先輩へ報告する
全部やろうとせず、自分の病棟で毎日やることから1つ選べば大丈夫です。
後期(半年〜1年)の文例

半年を過ぎたあたりからは、「受け持ち患者さんを増やす」「先輩の確認なしでできる業務を増やす」方向の目標にすると、成長が見える形になります。前期より少しだけ背伸びした内容にするのがコツです。とはいえ、ここでも欲張りすぎないのが大事なんですよね。
- 12月までに受け持ちを2名に増やす
- 点滴の管理を先輩確認なしで行う
- 夜勤の流れを一人で把握して動く
- 急変時に応援を呼ぶ手順を実践する
- インシデントを報告し再発防止を考える
前期より一歩だけ背伸び、くらいの感覚でちょうどいいと思います。
避けたいNGな書き方

逆に、書かないほうがいい目標もあります。「ミスをなくす」「患者さんに優しくする」みたいな目標は、立派に見えるんですが、達成できたかを判定できないので面談で困ります。あと「夜勤に慣れる」だけだと、何をもって慣れたと言えるのか分からないんですよね。判定できない言葉は、数字や行動に置き換えるのがおすすめです。
- 努力する・頑張る等のふわっと表現
- ミスをゼロにする(判定できない)
- 優しい看護師になる(評価不能)
- 期限も対象もない大きすぎる目標
判定できない言葉だけは避けて、行動と数字に置き換えてみてくださいね。
先輩から見た、達成できる目標の選び方

7年勤めて後輩の面談を見てきた立場からお伝えすると、続く目標と続かない目標には、はっきり差があります。
ひとつずつ見ていきますね。
病棟でよく使う手技を選ぶ

目標にする手技は、自分の病棟で毎日のように出てくるものを選ぶと、練習する機会が自然に増えて達成しやすいです。たまにしかない処置を目標にすると、そもそも経験する回数が少なくて、1年経っても達成できないままになりがちなんですよね。配属先で何が多いかを、まず先輩に聞いてみるのが近道です。
先輩に相談して決める

目標は一人で抱え込んで決めなくて大丈夫です。むしろ「何を目標にしたらいいか分からなくて」と先輩に正直に相談したほうが、その病棟で1年目に求められる水準を教えてもらえます。わたしも1年目に先輩へ相談したとき、「最初は時間内に記録を終わらせるだけで十分だよ」と言ってもらえて、すごく肩の力が抜けました。
面談で目標を聞かれたときの伝え方

目標を紙に書くだけでなく、面談で口頭で聞かれることもあります。緊張しますが、伝え方にちょっとしたコツがあります。
面談では「なぜその目標にしたのか」を一言そえると、ぐっと伝わりやすくなります。たとえば「採血がまだ一人でできないので、9月までにできるようにしたいです」みたいに、現状と期限をセットで言うだけで十分です。
背伸びした立派な言葉を並べる必要はまったくないです。むしろ等身大で「採血が苦手なので、できるようになりたい」と言えるほうが、先輩からの信頼につながります。わたしも面談では、できないことを正直に言うようにしていました。
あと、緊張で頭が真っ白になりそうなときは、書いた目標をそのまま読んでも大丈夫です。完璧に話そうとしなくていいので、肩の力を抜いてくださいね。
- 現状(まだ一人でできない)を先に言う
- 目標と期限をセットで伝える
- なぜそうしたいかを一言そえる
あさこ立派に話そうとしなくて大丈夫。等身大が一番伝わります。
実際に7年働いた私から、1年目で不安なあなたへ


1年が経って、目標を達成できたか不安だったり、自分は成長できてるのか分からなくなっているなら、少しだけ読んでもらえたらと思います。
1年目って、できないことばかりが目について、成長してる実感ってほとんど持てないんですよね。わたしもそうでした。毎日怒られて、家に帰って「向いてないのかも」と泣いた夜もありました。
でも、入職した頃を思い出してみてください。ナースコールに出るのも怖かった自分が、今は当たり前に動けているはずです。成長は、自分では一番見えにくいものなんですよね。だから達成できなかった目標があっても、失敗じゃなくて、来年に持ち越せばいいだけです。
もし「目標うんぬん以前に、この働き方がもう限界かも」と感じているなら、それも責めないでほしいです。わたしは慣れだと思い込んで何年も我慢を続けて、ある夜さすがに限界がきて、やっと立ち止まりました。早く気づけたほうが、ずっといいです。
よくある質問


- 看護師1年目の目標はいつ立てるの?
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多くの病院では入職直後の4〜5月に最初の目標を立て、その後は前期(半年)と後期(1年)の面談に合わせて見直します。年度初めに大きな目標を、その下に月ごとの小さな目標をぶら下げる形が一般的です。病棟によって時期は違うので、先輩に確認すると確実です。
- 目標はいくつ立てればいい?
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2〜3個が現実的です。1年は長いようで、慣れない業務をこなしながらだとあっという間に過ぎます。欲張って5個も6個も立てると、結局どれも中途半端になりがちなんですよね。優先度の高いものに絞ったほうが、ちゃんと達成できて自信にもなります。
- 目標が達成できなかったらどうなる?
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達成できなくても、それで評価が大きく下がることはほとんどないです。面談では「なぜ達成できなかったか」「次にどうするか」を一緒に振り返る場なので、正直に話して翌期の目標に引き継げば大丈夫です。できなかった事実より、振り返れるかどうかを見られています。
- 先輩と同じ目標でもいい?
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参考にするのは全然OKですが、丸写しはおすすめしません。配属先や自分の苦手なところは人それぞれなので、先輩の目標をベースに、自分がまだ一人でできない手技に置き換えると、自分に合った目標になります。迷ったら担当の先輩に相談してみてください。
- 1年目で目標管理シートの書き方が分からないときは、どう書けばいいですか?
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「いつまでに・何を・どの水準で(一人で等)・どれくらい(回数)」の4要素を埋めると、シートの形になります。たとえば「9月までに採血を先輩確認なしで実施する」のように書けば十分です。難しく考えず、できるようになりたいことを1つ、数字で区切ってみてください。
- 目標に書いたことが、その通りにできなくても大丈夫ですか?
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1年目の目標なんて、書いた通りに進まないのが普通だと思います。わたしも全然できなくて落ち込んだ時期がありました。大事なのは達成より、振り返って次どうするか考えることなので、ズレても気にしすぎなくて大丈夫です。
- 目標の文章が硬すぎる気がするんですが、それっぽい言い回しが必要ですか?
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無理にかっこいい言葉を使わなくていいと思います。自分が本当にできるようになりたいことを、素直に書くほうが面談でも話しやすいです。背伸びした文章だと、後で自分が苦しくなることもあるので、等身大でいいかなと。
- 技術面と精神面、どっちを目標にすればいいですか?
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両方ちょっとずつ入れておくと、面談のときに話が広がりやすいです。技術ばかりだと達成度を測りにくいし、気持ちの面も大事なので。わたしは『落ち着いて報告する』みたいな、メンタル寄りの目標も入れてました。
- 同期と目標を見せ合ったほうがいいですか?
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見せ合うと安心する人もいるけど、比べて落ち込むなら見ないほうがいいと思います。同期ができてることが自分の基準になっちゃうと、しんどくなるので。あくまで自分のペースで、自分に必要なことを書けば十分です。
- 目標を立てる意味が分かりません。ただの形式じゃないですか?
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正直わたしも最初はそう思ってました。でも後から見返すと、自分がどれだけできるようになったか分かって、ちょっと自信になったりします。形式的に埋めるより、未来の自分へのメモくらいの気持ちで書くといいかもです。
まとめ


看護師1年目の目標は、立派さで選ぶより「いつまでに・何が・一人でできるか」を数字で区切るのが、いちばん書きやすくて評価もされやすいです。上に並べた文例から、自分の病棟に近いものを選んでアレンジしてもらえたらと思います。
そして、達成できなかった目標があっても自分を責めないでくださいね。1年目はできないことばかり目について当然です。もし目標どころか働き方そのものがしんどくなっているなら、わたしみたいに何年も我慢する前に、早めに立ち止まる選択肢も持っておいてほしいです。
下の記事に、わたしが使ってよかった看護師転職サイトを正直にまとめてあるので、いつか必要になったとき見てもらえたらうれしいです。









