夜勤明けの帰り道、信号待ちで立ったまま意識が飛びかけたことがあって。あのとき「もう夜勤、無理かも」ってはっきり思いました。でも次に頭をよぎったのが「夜勤なしにしたら給料いくら下がるんだろう」っていう不安で。先に言っちゃうと、看護師が夜勤なしで働ける職場は思ってるよりずっとたくさんあるし、収入も工夫すれば守れます。わたし自身、夜勤をやめてから年収が上がったので。
とはいえ「夜勤なし=のんびり楽そう」みたいな単純な話でもなくて。職場の種類ごとに向き不向きがあるし、求人の探し方を間違えると「夜勤少なめって書いてあったのに月4回入ってる」みたいな地雷も普通にあります。わたし、1回目の転職でまさにその地雷を踏みました。
わたしはあさこといいます。急性期の内科外科混合病棟で7年、3交代で月10〜12回の夜勤をしてきて、7年目の冬に体が限界をむかえて日勤のみの外来へ移りました。この記事では夜勤なしで働ける職場の種類、気になる収入のリアル、そして求人の探し方と注意点を、わたしが転職2回でつまずいた話もまぜながら書いていきますね。
看護師が夜勤なしで働ける職場の種類

夜勤なしって聞くとクリニックくらいしか思い浮かばないかもしれないけど、選択肢はけっこう幅広いです。
ひとつずつ見ていきますね。
クリニック・外来

夜勤なしで一番イメージしやすいのがクリニックや病院の外来だと思います。基本は日勤のみで、日曜が休みのところも多いです。わたしが今いるのも総合病院の外来で、夜勤がないだけで体のだるさがぜんぜん違って、休みの日に布団から出られないことがなくなりました。
ただ、外来は患者さんの回転が速くて、採血や点滴、医師の介助、電話対応が一気に来る時間帯があります。夜勤の身体的なきつさとは別種の、頭がずっと忙しい感じ。夜勤の疲れと外来の忙しさは種類が違うので、自分がどっちなら耐えられるかで選ぶと後悔しにくいです。
あとクリニックは院長先生の方針で職場の空気がガラッと変わります。求人票だけじゃ分からないので、見学か面接でスタッフの表情をよく見たほうがいいかも。
訪問看護

訪問看護は利用者さんのお宅を回る働き方で、基本は日勤です。高齢化で需要が伸びていて求人も増えています。一人で判断する場面が多いぶん、病棟で培ったアセスメント力がそのまま活きるのが面白いところ。
気をつけたいのがオンコールで、夜間に電話が鳴って呼び出される当番がある事業所もあります。「夜勤なし」でも「オンコールあり」だと夜中に呼ばれることがあって、そこを見落とすと「思ってたのと違う」になりがちなんですよね。わたしも友人がそれで苦労していたので、オンコールの有無と回数だけは事前に聞いておくと安心だと思います。オンコールなしを明確に掲げている事業所も増えています。
検診・健診センター

健診センターや検診車は、健康な人の採血・測定・問診がメインです。急変対応がほぼなくて、土日休み・残業少なめのところが多いので、夜勤で疲れきった人にはかなり魅力的に映ると思います。わたしも一度、本気で検討しました。
ただ人気が高くて、いい条件の求人はすぐ埋まります。あと採血が苦手な人にはちょっとしんどいかも。淡々と同じ作業が続くので、刺激がほしいタイプには物足りなく感じることもあるみたいです。
企業看護師・介護施設・手術室日勤

企業の医務室で働く企業看護師は、社員さんの健康管理や保健指導が中心で、土日祝休み・残業ほぼなしという働き方ができます。求人数がすごく少なくて倍率も高いんですが、夜勤なしで生活リズムを整えたい人にはあこがれの職場ですね。
介護施設も日勤のみで募集しているところがあります。施設によっては看護師が夜勤に入るところもあるので、ここでも「日勤のみ可」かを確認するのが大事。あと、手術室は基本が日勤で、夜間は呼び出し当番制のところが多いです。保育園や学校の看護師も日勤中心で土日や長期休みが取りやすいんですが、求人がほんとに少なくて、出てもすぐ埋まる印象ですね。
- 企業看護師
- 介護施設
- 手術室:基本日勤、夜間は呼び出し当番制のことが多い
- 保育園・学校
こうやって並べてみると、病棟以外の看護師の働き方ってけっこうあるんだなって自分でも書きながら思いました。気になる職場があれば、次の収入の話も読んでみてください。
夜勤なしにすると収入はどうなる?年収のリアル

たぶん一番気になるのが、お金の話ですよね。正直に書きます。
ひとつずつ見ていきますね。
夜勤手当が消える分は減る

夜勤1回の手当はだいたい1万円前後で、月8回入っていれば月8万円ほどが夜勤手当という計算になります。夜勤手当がまるごと消えると考えると、月3〜5万、年収で40〜60万くらい下がるケースは普通にあります。わたしも転職を考えたとき、収入のことが一番こわかったです。「夜勤やめたら生活できないんじゃ」って何度も電卓を叩きました。
でも下がる前提で職場を選べば、ダメージはかなり減らせます。基本給が高めの職場、賞与がしっかり出る職場、残業代がちゃんとつく職場を選ぶだけで、夜勤手当の減少分を埋められることもあるので。
わたしは370→430万に上がった

夜勤をやめたら下がる、が定説だと思うんですが、わたしの場合は逆に上がりました。病棟時代が年収370万、今が430万で、60万増えています。なんでかというと、前の病棟の基本給と賞与がそもそも低めだったから。夜勤手当で底上げしてやっと370万だった、という状態だったんですね。
転職先の外来は基本給と賞与が高めで、夜勤手当がなくても総額で上回りました。夜勤なし=減収って思い込んでたわたしが、総額で比べてみたら逆に上がってた、というのが正直びっくりでした。求人票の「月給」だけ見てると手当込みの数字に惑わされるので、わたしは内訳を一個ずつ担当さんに聞いてました。
わたしは年収の比較や条件交渉を一人でやる自信がなくて、看護roo!・レバウェル看護・ナース専科の3社に登録して、担当さんに「夜勤なしで今の年収を下げたくない」と正直に伝えました。複数社から求人を出してもらって見比べたのが、結果的に430万につながったと思っています。
年収を下げないコツ

夜勤なしで年収を守りたいなら、一つの職場だけ見て決めないことだと思います。同じ「夜勤なし外来」でも、病院によって年収が50万くらい違うのは普通にあります。なるべく多くの求人を比べて、条件のいいところを選ぶのが現実的。
自分で探すのがしんどいときは、夜勤なしの求人をまとめて出してもらえる看護師転職サイトに登録して、希望年収を伝えてしまうのが早いです。非公開求人で条件のいいものを持っていることもあるので。
- 基本給が高めか(手当込みの月給に惑わされない)
- 賞与が何ヶ月分出るか
- 残業代がきちんとつくか・みなし残業ではないか
- 昇給の実績はあるか
求人ごとに4つをメモして並べると、夜勤なしでも年収を守れる職場が見えてきますよ。
夜勤なし求人の探し方と、選ぶときの注意点

求人の探し方が一番つまずきやすいところ。わたしの失敗もふくめて書きます。
夜勤なしの求人を探すとき、一番気をつけてほしいのが「夜勤少なめ」「夜勤応相談」という書き方です。わたし、1回目の転職でこれに引っかかりました。「夜勤少なめ」と聞いていた別の急性期の病棟に入ったら、いざ働き始めて月8〜10回の夜勤が当たり前で。
少なめって人によって基準が違うんですよね。求人票の言葉を自分に都合よく解釈していた自分も悪かったんですけど、入ってから「話が違う」となるのは本当にこたえます。
失敗してから学んだのは、希望を「夜勤なし」「日勤のみ」とハッキリ言い切ることでした。あいまいな「できれば夜勤少なめで」だと、相手は夜勤ありの求人も平気で出してきます。面接でも「夜勤は一切できません」と最初に伝えて、それで渋い反応をされる職場はこっちから外す、くらいの気持ちでいいと思います。
あと、自分一人でハローワークや求人サイトを眺めていると、「日勤のみ」で絞ったつもりでも条件がぼんやりした求人ばかり当たることがあります。わたしは2回目の転職で、担当さんに「夜勤なし・年収は今より下げたくない」と条件を文章で渡して、合わない求人は断ってもらうようにしました。条件を人に管理してもらうと、地雷を踏む確率がぐっと下がります。
夜勤がつらくて転職を考える人の中には、そもそも看護師を続けるか迷っている人もいると思います。もし気持ちのほうがしんどいなら、看護師を辞めて幸せになった話も読んでみてください。夜勤なしという選択肢を知ったうえで、自分のペースで決めればいいので。
悩む女性「夜勤少なめ」の4文字、わたしは一生忘れません…。希望はあいまいにせず言い切るのが、結局いちばん自分を守ります。
よくある質問


- 夜勤なしにすると給料は必ず下がりますか?
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夜勤手当が消える分、月3〜5万・年収40〜60万ほど下がりやすいのは確かです。でも基本給や賞与が高めの職場を選べば総額を守れますし、わたしのように370万から430万へ上がるケースもあります。「夜勤なし=減収」と決めつけず、年収の総額で比べてみてください。
- ブランクがあっても夜勤なしで復帰できますか?
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できます。クリニックや健診センター、介護施設はブランクのある人の受け入れに慣れているところが多いです。教育体制やプリセプターの有無を面接で確認しておくと安心ですよ。最初から夜勤のないところを選べば、生活リズムを崩さず復帰できます。
- 病棟しか経験がないけど大丈夫ですか?
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大丈夫です。わたしも急性期病棟しか知らない状態で外来に移りました。病棟で身についたアセスメント力や急変への対応は、外来でも訪問看護でも強みになります。むしろ病棟経験者は歓迎されやすいので、自信を持っていいと思います。
- 40代でも夜勤なしの職場に転職できますか?
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できます。健診センターや企業看護師、介護施設は年齢より落ち着いた対応力を求める職場が多くて、40代以降の採用も普通にあります。体力的に夜勤がきつくなってくる年代だからこそ、早めに夜勤なしへ切り替える人は多いです。
- 夜勤なしのデメリットはありますか?
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収入が下がりやすいことと、外来や健診のように日中の忙しさが集中する職場があることですね。あと、夜勤明けのまとまった休みがなくなるので、その時間が好きだった人はさみしく感じるかも。自分が何を優先したいかで合う合わないが分かれます。
- 夜勤なしの求人はどうやって探せばいいですか?
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「夜勤少なめ」ではなく「日勤のみ」「夜勤なし」で条件をハッキリ絞るのがコツです。一人で探すと地雷を踏みやすいので、看護師転職サイトに登録して希望を文章で伝え、合わない求人は断ってもらう形が安全です。複数社で求人を見比べると条件のいいところに出会いやすいですよ。
- 夜勤なしにしたら、看護師として物足りなさを感じませんか?
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正直、急性期のスピード感が好きだった人は最初ちょっと物足りなく感じるかもしれません。わたしも最初は「これでいいのかな」と思いました。でも、ちゃんと眠れて生活が整うほうが自分には合ってたので、今は満足してます。何を優先したいか次第かなと思います。
- 夜勤なしの職場って、結局ママさん看護師ばかりで浮きませんか?
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確かに子育て中の方が多い職場はあります。でも独身でも普通に働いてる人はいますよ。わたしも当時は独身でしたが、特に浮く感じはなかったです。気になるなら見学のときにスタッフの年齢層を見ておくと安心かもです。
- クリニックやデイサービスって、病棟より忙しくないって本当ですか?
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忙しさの種類が違う、というのが正直なところです。夜勤や急変対応はないけど、日中はずっと患者さんが途切れず動きっぱなしの職場もあります。なので「夜勤なし=ラク」と思って入ると、ちょっと違うかもしれません。中身はちゃんと確認したほうがいいです。
- 一度夜勤なしにしたら、また夜勤ありに戻すのは難しいですか?
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戻すこと自体はできます。求人は普通にあるので、また夜勤ありの病棟に行くのは難しくないです。ただ、体が夜勤のリズムに慣れ直すのは正直しんどいかもです。わたしは一度離れたら、もう戻る気にはなれませんでした。
まとめ


夜勤がつらくて「もう無理かも」と思っているなら、夜勤なしという選択肢は思っているよりずっと現実的です。クリニック・外来・訪問看護・健診センター・企業看護師・介護施設と、病棟以外の働き方はたくさんあります。収入も「夜勤なし=減収」と決めつけず、基本給・賞与をふくめた年収の総額で比べれば、わたしのように下げずに済むこともあります。
求人を探すときは「夜勤少なめ」のあいまいな言葉に流されず、「日勤のみ」「夜勤なし」と言い切ること。一人で抱え込まず、看護roo!・レバウェル看護・ナース専科のような複数の転職サイトで条件を伝えて、合わない求人は断ってもらうのが結局いちばん自分を守ります。
体を壊してからでは遅いので、しんどいなと感じている今のうちに、できる準備から始めてみてくださいね。









